海外

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

中国製原材料:血液抗凝固剤で死亡例が21人 米紙報道

 米製薬バクスター社が中国製の原材料を使って製造している血液抗凝固剤(ヘパリン)の投与後に起きた血圧低下などの異常が米国内で448例報告され、同剤と関連している可能性がある死亡例が21人に上ると、29日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

 バクスター社は販売した同剤を回収中で、米食品医薬品局(FDA)も既に、同社に原材料を供給している中国上海市の西にある製剤会社「常州SPL」の工場を検査している。同じ製剤が、日本など外国で販売されているかどうかについて記事は触れていない。

 同紙によると、原料は豚の腸から抽出される成分で、中国の卸業者2社が常州SPLの工場に納品している。FDAは同工場が04年にバクスター社への原材料輸出を開始する前、実施すべき検査を怠ったことを認めた。中国当局も工場を検査していなかった。異常は1月初めて報告され、以降、相次いで類似例が見つかった。

 FDAやバクスター社は、因果関係が立証されたわけではないとして慎重に調査中だが、FDAは調査の中間報告で「一部のヘパリンが、容認できない作業設備の業者からの原料で作られているようだ」と問題の存在を示唆しているという。(共同)

毎日新聞 2008年3月1日 11時17分

検索:

瞬間ベストセラーランキング

【本:旅行・留学・アウトドア】の売れ筋商品!

海外 最新記事

海外 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報