イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、事故発生後、あたごが救助活動を始めるまでにかかった時間が海上自衛隊が内規で定める標準の所要時間よりも5分長かったことが29日、明らかになった。石破茂防衛相は同日の衆院予算委員会での集中審議で、「夜間航行中で、寝ている乗組員を起こすのに時間がかかった」などと釈明。改善策を検討する意向を示した。
事故発生後のあたごの対応を巡っては、海上保安庁への通報までに16分かかったことが問題点として指摘されている。救助活動の遅れも判明したことで、初動体制のまずさが浮き彫りになった格好で、乗組員の教育訓練状況などが今後、問われそうだ。(07:00)