「ビデ倫」審査部長を容疑で逮捕 制作側も 警視庁2008年03月01日12時12分 アダルト作品の自主審査機関「日本ビデオ倫理協会」(ビデ倫、東京都中央区)による審査が不十分で、わいせつなDVDの流通につながったとして、警視庁は1日、ビデ倫の審査部統括部長小野克巳容疑者(51)=東京都日野市宮=をわいせつ図画販売幇助(ほうじょ)容疑、DVD制作会社2社の役員4人を同販売・頒布容疑で逮捕した。アダルト作品の審査をめぐり審査機関側が摘発されるのは初めて。 販売・頒布容疑で逮捕されたのは、制作会社「h.m.p」(文京区)社長五郎川弘之容疑者(46)=豊島区南長崎2丁目=、「アットワンコミュニケーション」(品川区)代表梅沢幸雄容疑者(49)=大田区東雪谷5丁目=ら。 小野容疑者は「わいせつ性の認識の違いだ」と供述しているという。同庁は、作品を通した審査員についても書類送検する方針。 保安課の調べでは、当時15人いた審査部のトップの小野容疑者は06年7〜8月ごろ、hmpが制作したDVD2作品を審査で合格させ、審査済みシールを交付するなどして、同年秋にわいせつな作品の販売を許した疑い。 これらの作品にはモザイクがかかっているものの薄く、性器が確認できるという。これらの作品の販売以降、他の制作会社のなかには「露出度競争」をするところも出た。販売店側には審査済みの作品しか扱わないところもあるという。 ビデ倫は04年10月にモザイク処理を緩和し、06年8月にはヘア露出を原則解禁するなど、審査基準を段階的に緩くしてきた。警視庁は、こうした審査基準の緩和が、わいせつな作品の流通につながったとの見方を強めている。このため、理事長を含む幹部らからも今後本格的に事情を聴き、基準緩和の経緯の解明を進める方針だ。 小野容疑者は映画プロデューサー。02年に消滅した映画会社「大映」出身で同社役員も務めた。 PR情報社会
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