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【社会】

卒業証書を偽造・販売 慶応、筑波、中央… 中国人逮捕、1部15万円 「成績良すぎる」入管不審で発覚

2008年2月29日 朝刊

押収された偽造の卒業証書=28日、川越署で

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 日本の大学の卒業証書などを偽造、販売したとして、埼玉県警外事課と川越署は二十八日、有印私文書偽造容疑で東京都新宿区荒木町、専門学校生で中国籍の于光被告(27)=有印私文書偽造罪で起訴=を再逮捕するとともに、偽造を頼んだ客の中国人三人も同容疑で逮捕した、と発表した。

 于容疑者は昨年十月ごろから偽造を始めたといい、自宅のパソコンには慶応、中央、明治、筑波など十九大学と九専門学校の偽造した卒業証書や学位証明書類などが八十六人分残っていた。

 調べでは、于容疑者は今年一月下旬ごろ、兵庫県西宮市甲子園九番町、無職諾敏容疑者(33)の依頼を受け、京都産業大の卒業証書などを偽造した疑い。「生活費や彼女との交際費が欲しかった」と供述しているという。

 于容疑者は中国系の新聞に広告を出して客を募り、都内や埼玉、神奈川など一都二府八県の中国人に一セット十五万円で販売していたという。

 昨年四月、埼玉県川越市の中国人の男(26)=偽造有印私文書行使などの罪で有罪確定=が、在留資格変更のため東京入国管理局さいたま出張所に玉川大の偽造した成績証明書などを提出した際、職員が「成績が良すぎる」と不審に思い、犯行が発覚した。

 

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