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F1開催計画を大幅見直し 昨年の大混乱で富士スピードウェイ (1/3ページ)
富士スピードウェイ(静岡県小山町、加藤裕明社長)は20日、今季のF1第16戦・日本GP(10月12日決勝)の開催計画を発表した。30年ぶりの開催だった昨年、観客輸送などで大混乱を生じた反省から、大幅に見直しをした内容となった。
【バスは「留め置き」】
まず「ホスピタリティーを向上させたい」(加藤社長)と、決勝日入場者数を、昨年の14万人から11万人と3万人少なく設定し直した。
観客輸送は昨年同様、原則としてチケット&ライドシステムでのバス移動に限定する。しかし今年は「シャトル」ではなく、いったん入場したバスは場内、または周辺に借り受けた駐車場に、そのまま留め置く。往復各1回の運行として確実性を上げると同時に、昨年のように雨が降った際でも観客が車内で待機できるようにとの配慮だ。
このため、設定観客数は減少したが、一般観客用バスの台数は、昨年の1250台から1650台に増加。旅行会社が用意するツアー客用約850台を含めると、およそ2500台のバスが周辺に駐車することになる。
これに対応して、場内道路や駐車場の未舗装部分の舗装、歩道の新設を実施する。昨年、雨により陥没し、バス輸送に支障を来す原因となった部分はコンクリート舗装に改良する。
また昨年、バス待ちの観客がトイレ不足に苦しめられた点を受け、トイレを増設する方向で配置を再検討。場内の60%をカバーしている照明も、100%カバーできるよう準備を進めているという。