ここから本文エリア 医師用に5戸で3億7千万円の豪華宿舎 和歌山・新宮市2008年02月29日 医師不足に悩む和歌山県新宮市が、医師を確保するため、総額約3億7千万円をかけて医師専用宿舎(5戸)を建設することがわかった。1戸あたりの延べ床面積は約150平方メートルという広さで、庭や駐車場付きで免震構造も備える豪華さだ。 同市の08年度予算案に建設費3億5538万円が盛り込まれた。入居対象は同市立医療センターに勤務する医師で、計画では、約1200平方メートルの敷地に、宿舎として木造2階建て集合住宅2棟を建てる予定。家賃は未定という。 現在は9軒の一戸建て宿舎があるが、約30年前の建築で老朽化も進み、8軒は空き家になっている。宿舎に住まない医師39人のために、市は年間約4千万円を負担してアパートやマンションなどを借り上げている。 同市の医師不足は深刻で、同センターでは07年2月、定員3人の産婦人科医のうち2人が退職などで去ることになり、一時は分娩(ぶんべん)の予約が中止に追い込まれた。同年9月には国の「緊急臨時的医師派遣システム」で元開業医1人の派遣を受け、ようやく分娩予約の再開にこぎ着けた。今年 同市は「医師確保には住環境を整えた方が有利。免震構造まで採り入れるのは市民を助ける医師の命を大地震から守るため」としている。 PR情報この記事の関連情報関西ニュース
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