甲府放送局

2008年2月29日 18時12分更新

都留市立病院がお産を中止


県の東部で、ただ1つの産婦人科を持つ都留市立病院が、十分な数の産婦人科の医師を確保できないとしてことし4月から、出産の受け入れを中止する事が決まりました。

これは、都留市の小林義光市長が市議会で明らかにしたものです。

都留市立病院は、県の東部で唯一の産婦人科を持ち、現在、3人の医師が出産や診療にあたっています。

しかし、これまで医師を派遣してきた山梨大学の医学部が、最近になって産婦人科医3人のうち2人を引き上げると伝えてきたため病院を運営する都留市は、安全にお産を行う十分な医師が確保できないとしてことし4月からの出産の受け入れを中止する事を決めたものです。

都留市立病院での出産は、例年、およそ400件に上りますが、今回、出産の受け入れを取りやめる事で病院は産婦人科のうち産科を休診にし、婦人科だけで診療を行う方針です。

また、出産を控えた女性のうち希望する人には病院を紹介する事にしています。
市立病院では「今後も引き続き産婦人科医の確保に努め、出産の受け入れを再開したい」と話しています。