■読み手がわかりやすい表記の仕方をしよう
ブログ
「踊る肉とパイナップル」さんに、記事タイトルの修正のお願いをしました。ですが、どうも私の意図が正確に伝わってないようです。
2008/02/25 13:05付のコメントにおきまして,当ブログにおける紹介記事が著作権法第48条に抵触するのではないかという指摘を「すちゃらかな日常 松岡美樹」運営者である松岡さんより頂きました.
●踊る肉とパイナップル『当ブログにおけます記事の見出し問題について』
私は別にタイトルの「所有権」を主張しているのではありません。
「そのタイトルがオリジナルなのかどうか?」が、一見してわからない表記の仕方は避けてください、とお願いしているだけです。
「当然このタイトルは、このブログのオリジナルなのだろう」
読んだ人がこう誤読する可能性のある書き方ではなく、それが引用であることが
一目でわかりやすく表示されていれば、材料を使うのはご自由です。
主旨はそれだけです。
ただこれで終えては、論旨がわかりにくいでしょう。そこで以下、こうした紛らわしい表記の仕方が、どんなふうに読者の誤読を招くのかを具体的に検証しましょう。
■「ブログ名」を書き添えるだけで済む問題では?
あちらのエントリを読むと、何かえらく大ごとのような感じなのですが……これって別に流用したタイトルの前か後ろに、引用元のブログ名を併せて表記すればいいだけの話ではないでしょうか?
そうすれば読者がわざわざタイトルをクリックして調べてみなくても、そのタイトルが引用であることが外形的に
一目でわかります。
現にブログ「踊る肉とパイナップル」さんは、過去に以下のようなタイトルの表記の仕方をされています。
「ウエブは公共空間」は虎の威でしかない[煩悩是道場] (2007年12月9日付)
上記のタイトルには、元記事の
ブログ名をカッコ書きで表記してあります。
あるときはブログ名を表記し、他方、あるときは表記しない。これはなぜでしょう。同一ブログ内における表記法が統一されていない印象を受けます。何か事情がおありなのかもしれませんが、こうした表記法の不統一には素朴な疑問を覚えます。
■随所に「誤解のもと」が表示されるが……
さて一方、今回の件についてのもうひとつの修正方法は、あちらの筆者さん自身もお書きになっている手法です。
それは、記事タイトルについてはブログ「踊る肉とパイナップル」さんのオリジナルの記事タイトルを別途作り、それとは別に
ご自分が触発された元記事(紹介記事?)のタイトルにそのリンクを添えるという方法です。
つまりオリジナルのタイトルをブログ名の表記なしで「あの位置」にそのまま使うと、読者が「このタイトルは引用ではなくオリジナルだ」と誤読する可能性が生まれる。それを避けては? という考え方です。
では同ブログを読んだ人は実際に、どんな錯誤を起こす可能性があるでしょうか? 具体例を挙げましょう。
ブログ「踊る肉とパイナップル」さんは、私が自記事につけたタイトル『ブログを毎日書くとクリエイティブな思考が「クセ」になる』を、ご自分の記事のタイトルとしてそのまま使っています。
すると以下の通り、同ブログの右サイドの「archives」のゾーンには、『ブログを毎日書くとクリエイティブな思考が「クセ」になる』のコピーが、引用元のブログ名の表示も何もなしに単独で表示されます。(2008年2月27日 夕方現在)
●
踊る肉とパイナップル
上のリンク先の右サイドにある
「archives」の表示を見た閲覧者は、当該記事をどう認知するでしょうか?
「archives」の中にある記事『ブログを毎日書くとクリエイティブな思考が「クセ」になる』は、当然、
タイトルも含めてブログ「踊る肉とパイナップル」さんが作ったものだと認識するでしょう。
また閲覧者が、同様にブログ「踊る肉とパイナップル」さんの任意のエントリに来訪したとします。で、「ほかにはどんな記事があるんだろう?」、「おもしろそうな記事がもしあれば読んでみたい」と考えたとしましょう。
そして過去記事のタイトル一覧を見るため、画面上部にある「記事一覧」をクリックしたとします。そのとき、「記事一覧」は以下のリンク先のように見えます。(2008年2月27日 夕方現在)
記事一覧 -踊る肉とパイナップル-
上記のリンク先の「2008年2月25日」のゾーンには、私が作ったタイトル『ブログを毎日書くとクリエイティブな思考が「クセ」になる』が存在しています。引用元のブログ名の表示もなく、それが流用であるとは一見して全くわからない形で表示されます。
この「2008年2月25日」ゾーンの表示を見た閲覧者は、どう感じるでしょうか?
当然、その中にある記事『ブログを毎日書くとクリエイティブな思考が「クセ」になる』は、
タイトルも含めてブログ「踊る肉とパイナップル」さんが作ったものだと認識するでしょう。
■記事が「はてブ」でブックマークされるとどう見えるか?
ではこのようにタイトルを流用した記事が、はてなブックマークでブクマされたときはどう見えるでしょうか?
ブログ「踊る肉とパイナップル」さんは、私が自分の記事につけた、前述のものとは別のタイトル『はてブにマイナス・イメージを持つ人がいるのはなぜか?』も、ご自分の記事のタイトルとしてそのまま使っています。
そしてあちらの当該記事がブックマークされたページは、以下のように表示されています。(2008年2月27日 夕方現在)
はてブにマイナス・イメージを持つ人がいるのはなぜか? - 踊る肉とパイナップル
ご覧の通り、今度はさらに
読み手の錯誤を招く表示のされ方です。私が作ったタイトル『はてブにマイナス・イメージを持つ人がいるのはなぜか?』の右側には、あたかもその作者であるかのように「踊る肉とパイナップル」というブログ名が表示されています。
この表示を見た読み手は、どう感じるでしょうか?
ブログ名を表記せず、タイトルだけをそのまま流用すると、こうしてあらぬ誤解を招く局面が多く発生するのです。
繰り返しになりますが、私は別にタイトルの「所有権」を主張しているわけではありません。「だれも使うな」などと述べているわけではないです。
使うのであれば、
誤読のもとになる紛らわしい表記の仕方は避けましょう。わかりやすく表示しましょう。そう言っているだけです。
私の主張は何かまちがっているでしょうか?
■「著作権法第48条に抵触する」という記述は一体どこに?
またブログ「踊る肉とパイナップル」さんには、新たな訂正のお願いがあります。
あちらのエントリ「
当ブログにおけます記事の見出し問題について」の本文の冒頭にある記述を、以下に再掲します。
2008/02/25 13:05付のコメントにおきまして,当ブログにおける紹介記事が著作権法第48条に抵触するのではないかという指摘を「すちゃらかな日常 松岡美樹」運営者である松岡さんより頂きました.
私は当該コメントにおいて、「著作権法第48条に抵触する」などということはどこにも書いていません。ですのでお手数ですが、私が「著作権法第48条に抵触するのではないかと指摘した」のくだりを、事実に即して削除または訂正してください。
念のため私の当該コメントを、以下に全文掲載しておきます。
ブログ「すちゃらかな日常 松岡美樹」の筆者・松岡美樹です。あなたのブログには以下の通り、私のブログ記事のタイトルが「引用であることを外形的に明示」されることなく、あたかも「あなたの記事のタイトルであるかのように」使われています。私が確認しただけで今までに3度あります。
■『ブログを毎日書くとクリエイティブな思考が「クセ」になる』
http://d.hatena.ne.jp/marubon/20080225/1203875836
■『はてブにマイナス・イメージを持つ人がいるのはなぜか?』
http://d.hatena.ne.jp/marubon/20080216/1203156814
■『ブロガーに蔓延する「自分は能力があるのに認められない」病の論理』
http://d.hatena.ne.jp/marubon/20080216/1203156815
これらのタイトルを、速やかに別のタイトルに変えてください。
加えてもし本文中で、私のブログの「記事本文およびタイトル」を引用するのであれば、それが引用であることが外形的に「一目でわかる形式」にしてください。また今後、今回と同様の剽窃的な手法を、一切使わないで下さい。
【参考】
------------「引用」 (ウィキペディア/Wikipedia)-------------
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%95%E7%94%A8
著作権法48条(出所の明示)
1 次の各号に掲げる場合には、当該各号に規定する著作物の出所を、その複製又は利用の態様に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない。
一 第三十二条〔・・・〕の規定により著作物を複製する場合
二 〔略〕
三 第三十二条の規定により著作物を複製以外の方法により利用する場合〔・・・〕において、その出所を明示する慣行があるとき。
2 前項の出所の明示に当たつては、これに伴い著作者名が明らかになる場合及び当該著作物が無名のものである場合を除き、当該著作物につき表示されている著作者名を示さなければならない。
-------------------------------------------
※コメントの引用はここまで。
■誤解がミスリードを生み、新たな誤解を招く
上記のコメント中で私は、「引用や出所の明示とはどう定義されているのか?」について、今後も含めて何かの参考になればと、コメントの文末に【参考】としてウィキペディアの文面を付け添えました。【参考】と表記したのはそういう意味です。私は別段、何か法的な問題を問おうとしたものではありません。
読んでの通り、私は「著作権法第48条に
抵触する」などとはどこにも書いていません。また「著作者名を表記しろ」などとも書いていません。
コメント前半にある
今回のケースに関する「私の言及」と、文末に参考資料として付けた
一般論としての「引用の定義」が混同されている気がします。両者を区別して読み分けてください。
後者は「参考資料」として、ウィキペディアの文面をそのまま引用し添付しただけのものです。私の「要求」でもなければ、「言及」でもありません。単なる参考文献の引用です。
つまりこの誤解は【参考】として文末に資料を添付した
私の意図を、ブログ「踊る肉とパイナップル」の筆者さんが
悪い方向へ曲解したために起こったすれ違いです。
そして筆者さんはその誤解にもとづく記述を自記事のいちばん目立つ冒頭に掲げ、
その誤解を前提として新たにニュースサイトの管理人さんらに「意見募集」をされています。
これでは今度はニュースサイトの管理人さんや、この誤解を含むエントリを新しく読んだ人々が、
また新たな誤解をするだけです。ミスリードになってしまいます。
ですので繰り返しになりますが、私が「著作権法第48条に抵触するのではないかと指摘した」のくだりを、事実に即して削除または訂正してください。「いらぬ誤解は避けたい」というのが私の本意です。
またこれも繰り返しになりますが、私は別にタイトルの「所有権」を主張しているのではありません。「そのタイトルがオリジナルなのかどうか?」が一見してわからないような表記の仕方は避けてください、とお願いしているだけです。
たとえばブログ名も併せて表記するなど、引用であることが
一目でわかりやすく表示されていれば、もちろん使うのはご自由です。
ではよろしくお願いします。