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【社会】

F1観客70人が提訴へ 富士で昨年開催、輸送バス乱れ不利益

2008年2月29日 朝刊

 トヨタ傘下の富士スピードウェイ(静岡県小山町)で昨年9月に開かれたF1日本グランプリをめぐり、シャトルバスのダイヤが乱れたためF1を十分に楽しめなかったなどとして、当時の観客たちがスピードウェイを相手取り、4月中旬をめどにチケット代返還などを求める集団訴訟を東京地裁に起こすことが28日、分かった。首都圏を中心に岐阜、三重、滋賀県、大阪府などの約70人が参加を検討しており、1人当たり数万円以上を求める。

 昨秋のF1では公式予選と決勝があった9月29、30の両日、雨で会場内の道路が陥没したため、観客が入退場に使うバスが円滑に動かず、ダイヤが大幅に乱れた。

 訴訟では、この影響でレース自体のほか、スタート前の関連イベントに間に合わなかったことに対し「交通担当のスピードウェイの不十分な計画で観客が不利益を被った」としてチケット代の全額返還を求める。

 スピードウェイは、ダイヤの乱れでレースに間に合わなかった観客に対し、遅延証明書を持つ85人にチケット代などを返還すると発表したが、発起人の横浜市内の男性(43)は「間に合わなかった全員に証明書を配布していない。レースだけに間に合えば良いわけではない」と指摘している。

 

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