エルサレム(CNN) イスラエル主要紙、ハーレツは27日、国民の64%がイスラエルの生存権を否定して武装闘争を宣言するパレスチナ自治区ガザを制圧するイスラム強硬派勢力ハマスとの対話路線を支持しているとの最新世論調査結果を報じた。
ガザでは、ハマスがロケット弾をイスラエル領内に撃ち込み、イスラエル軍が報復攻撃で応える悪循環が続いている。米政府はハマスをテロ組織に指定している。同紙によると、64%は武装衝突の回避や1年半にわたってハマスに拘束されるイスラエル兵の解放には話し合いが必要と応じた。
従来の世論調査とは様変わりの回答内容で、ハマスからの絶えないロケット弾攻撃への嫌気も反映していると分析した。従来の調査で、イスラエル国民はハマスとの接触を退けていた。
パレスチナ自治政府のアッバス議長率いるファタハとの武装衝突をへてハマスがガザを事実上支配下に置いた昨年6月以降、イスラエルはガザを封鎖し、経済的締め付けを強化した。また、イスラエル、エジプトとの国境線も閉鎖している。
イスラエル軍は27日、ガザ南部で車両を標的に空爆、ハマス戦闘員5人を殺害している。