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【社会】

「看過できない」と反論 中国側会見に警察庁長官

2008年2月28日 21時31分

 中国製ギョーザ中毒事件で中国公安省が行った記者会見について、警察庁の吉村博人長官は28日午後の会見で「看過できない部分がある」などと反論した。今後の捜査について吉村長官は「角突き合わせていくわけにはいかない。必要な連携をしていく」と述べたが、日中警察当局間の対立点が明らかになった形だ。

 中国公安省は物証提供をめぐる日本側の対応について「深い遺憾」を表明したが、吉村長官は「公安省側に役立つ資料はすべて渡しており、『遺憾』と言われるのは理解できない」と主張した。

 公安省側からギョーザや袋の提供の申し出があったといい、吉村長官は「証拠物は刑事訴訟法に基づき押収手続きを取っており、軽々に渡せない」と指摘。一方で「容疑者を特定、立件する上で公安省側から要請があれば、提供するのにやぶさかではない」と語った。

 さらに「流通経路の資料や科学警察研究所(科警研)が作成した袋の浸透実験の結果、袋の穴を撮影した写真などは渡している」と語った。

(共同)
 

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