医療過誤が疑われる事件で勝央町の高齢者施設に短期入所していた男性が亡くなりました。私の母も最近、介護付老人ホームに入所したばかりで、人ごとではありません▲私の担当区域内では、独居老人が行方不明になり、氷点下の夜を野外で過ごして亡くなった事故や、老夫婦が暮らす家が火事になり、2人とも焼死するという痛ましい事件もありました。高齢者介護の問題には、生活環境や人間関係の変化などさまざまな事情が常に潜んでいます▲私の母は、前向きにホーム入居を決断しました。幸い、今夏の猛暑を涼しいホームでしのぎ、安全で安心できる生活を送っています。施設の運営に携わる方々には頭が下がる思いの一方、細心の注意をお願いするばかりです。【檜山佑二】
毎日新聞 2007年8月31日