福島放送局

2008年2月29日 9時23分更新

医師退職で小児科休診へ


南相馬市の市立小高病院でただ1人の小児科の医師が今年度いっぱいで退職することになり、病院では4月から小児科の診療を休診することになりました。
この地域で乳幼児の診療ができるのはこの病院だけで、影響が懸念されています。

小児科を休診にするのは南相馬市小高区にある南相馬市立小高病院です。
これまで1人で勤務していた常勤の小児科の医師が今年度いっぱいで退職することから、ことし4月1日からの休診を決めました。
病院によりますと、この医師が去年12月に退職する意向を明確にしてから、市や病院では後任の医師を探してきましたが、これまでのところ確保することができていないということです。
小高病院は地域の中核的な病院で小児科には現在1日に30人から40人の患者が訪れています。
特に乳幼児については小高区内では小高病院しか診療できる病院がないため影響が懸念されています。小高病院ではこのほか、内科医の3人のうち1人が同じく今年度いっぱいで退職することになっており、来年度は病院の医師が内科医2人と外科医1人、それに眼科医1人の4人になります。
夜間の当直勤務など、残る医師たちの負担が増えることになるため病院では関係機関に協力を求めていますが、今のところ対応のめどがたっていないということです。