日本の大衆車、 韓国市場で競争激化(下)
三菱・日産が年内に韓国大衆車市場に参入、ホンダとの攻防も
また、高性能スポーツセダンのランサー・エボリューションは、三菱のブランド・イメージを高めるモデルとなる。同モデルは、四輪駆動に300馬力の2000ccターボエンジン(エンジンに燃料や空気を圧縮して挿入し出力を極限まで高める方式)を搭載しており、停止状態から時速100キロに到達するまでにかかる時間はわずか5秒。値段は4000万ウォン(約454万円)前後となる見込みで、準中型クラスの大きさからするとやや割高感こそあるものの、コストパフォーマンス(費用対効果)の面では国内最高水準となる見込みだ。
しかし、一方では三菱自の競争力が現代自よりも低いため、輸入車としての利点には乏しいとの指摘もある。こうした見方に対し、大宇自販側は「ランサーは昨年に発売された新モデルであるだけに、高い商品性を秘めている。全国の営業網と販売ノウハウ、金融支援能力(ウリ・キャピタル)などを通じて5年以内に輸入車販売トップにのし上がる」と強気を見せている。
◆日産、優れたデザインで国産車・日本車に対抗
日産が今年10月から販売する車種は、中型SUVの「ムラーノ」と中型セダンの「アルティマ」、中小型SUVの「ローグ」の3車種。
やはり日産も、ホンダのCR-Vとアコードを主なターゲットとしている。ムラーノとローグは、CR-Vに対抗しながら販売を増やしていく方針だ。このうち、部分変更を終えたムラーノ(3500cc、240馬力)は、予想価格が4000万ウォン前後となる見込みで、ローグ(2500cc、170馬力)は3000万ウォン台前半になることが予想されている。デザインが印象的で、大きさや性能に比べて値段が安く、国内でも人気を呼ぶものと期待される。
またアルティマは、2500cc(175馬力)と3500ccモデル(270馬力)の2モデルを発売し、ホンダ・アコード2.4、3.5と勝負を繰り広げることになる。値段はアコード(3490万-3940万ウォン=約396万-447万円)よりも200万-300万ウォン(約22万-34万円)ほど安く設定される予定。このほかアルティマ2.5は、国産中型セダンと同じくらいの値段にまで引き下げて販売する案も検討されている。
一方、すでに韓国市場への参入を終えているホンダも先月、新型アコードを発売。大きさや性能の面で劇的な進歩が見られたにもかかわらず値上げを見送るなど、対抗策を打ち出している。また現在、輸入車の中で最安値を誇っているシビック1.8(2590万ウォン=約294万円)も、一部の高級仕様車を除いて値段を2000万ウォン台前半にまで引き下げる方向で検討するなど、値下げブームはいっそう激しさを増す見込みだ。
崔源錫(チェ・ウォンソク)記者
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