現在位置:asahi.com>社会>その他・話題> 記事

大阪・中之島プロジェクト、概要を発表 本社

2008年02月28日17時15分

 朝日新聞社とグループ企業の朝日ビルディングは28日、フェスティバルホールや朝日新聞大阪本社が入るビル3棟(大阪市北区中之島2〜3丁目)を二つの超高層ビルに建て替える「大阪・中之島プロジェクト」の計画概要を発表した。大通りを東西から挟むように建てるツインタワーは、ともに高さ200メートル。最高水準の耐震性と最先端のオフィス環境を備え、長年親しまれてきた大阪朝日ビル(築77年)の丸みを帯びた外観は低層部に受け継ぐ。

イラスト

高さ200メートルのツインタワーを南から見た完成予想図

イラスト

新ビルと中之島地下街の間にできる、吹き抜けの商業空間の完成予想図

写真

  

 発表によると、大阪市都市計画審議会で都市再生特別地区に認められれば、09年4月ごろ東地区のビル解体・建設にかかり、13年に東地区、18年ごろ西地区が完成する予定。両ビルの延べ床面積は甲子園球場約7個分にあたる計29万平方メートル。オフィス人口は約1万2000人を見込む。総事業費は1000億円規模。

 東地区は文化・情報発信機能をもつ39階建ての複合ビルとし、低層階に最高レベルの音響を引き継ぐ新フェスティバルホール、中層階に朝日新聞大阪本社、それより上にオフィスが入る。ホールやオフィスにふさわしい飲食・物販の店も設ける。

 西地区は文化・学術・ビジネス・観光の機能を併せもつ41階建てビルとし、大学の関連施設や国際級ホテルを誘致する計画。市民が文化・芸術の情報発信をするための空間もつくる。

 現在の朝日新聞ビルのうち阪神高速道路を支えている部分は、耐震補強をして残す。中之島地下街も耐震補強したうえで新装。今年秋開業予定の京阪中之島線の渡辺橋駅と市営地下鉄四つ橋線の肥後橋駅をバリアフリーの地下通路で結ぶ。

 フェスティバルホールの再建を含むこうした公共貢献を踏まえ、都市再生特別地区の指定を受け、建物の容積率の上限が現行の1000%から1600%に引き上げられることを計画の前提としている。

PR情報

このページのトップに戻る