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【愛知】救急搬送「たらい回し」最大10回 県が昨年の実態調査まとめ2008年2月29日 緊急搬送中の妊婦や患者が複数の病院に受け入れを断られる「たらい回し」問題で、県は昨年一年間の救急搬送の受け入れ状況の実態調査結果をまとめた。 確認できた消防本部の中では、妊婦で五回以上受け入れを拒否されたケースはなかったが、重症以上の患者では十人おり、最大で十回断られたケースもあった。 県消防保安課が県内の全三十七消防本部を調査した。二〇〇七年中に救急搬送したのは二十六万三千七百八人で、入院が必要な重症以上の患者は二万三千八百十五人だった。 このうち、日進市、東郷町、三好町を管轄する尾三消防本部で十一月中旬にあったケースでは、三十四歳の精神疾患歴のある女性が暴れたため家族が救急搬送を依頼したが、医師の不在などで大学病院など十の病院が受け入れを拒否。結局、最初の照会時には断った県精神病院協会の輪番病院が再度の受け入れ要請を了承した。 受け入れ拒否の理由はベッドの満床が二百八十件で最多。処置困難が二百四十五件、手術・患者対応中が百四十一件、医師不在が八十二件と続いた。 妊婦では断られたケースは四回(一人)が最多だった。 (山本真嗣)
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