イージス艦事故の当日、防衛省が海上保安庁の了解を得ないまま航海長を呼び戻した問題で、防衛省幹部が、「事情の分かっている者を呼ぶよう指示したのは石破大臣本人だった」と証言していることが、JNNの調べで分かりました。
石破大臣は28日の国会答弁で、「イージス艦『あたご』から事情の分かっている者を呼ぶように指示したのは海上自衛隊だ」と答弁しています。
「呼ぶという意思決定は海上幕僚監部が行った。意思決定に私は関与していない」(石破 茂 防衛相)
ところが、JNNの調べによりますと、防衛省の中枢幹部が「事情の分かっている者を呼ぶよう指示したのは石破大臣本人だ」と、証言していることが分かりました。
石破大臣は、呼び寄せたイージス艦の航海長に対し、実際には自らが会って事情聴取したにもかかわらず、25日の予算委員会で「現在のところ接触していない」と答弁していました。
野党3党は28日夜、国会対策責任者が会談して石破大臣の辞任を求めることで一致、責任追及を強める構えです。(28日23:59)