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新憲法案の再考要請へ ミャンマーでガンバリ氏
来日中の国連のガンバリ特別顧問(ミャンマー問題担当)は28日、軍事政権主導で起草された同国の新憲法案について、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの総選挙出馬を認めていないなどの問題点を指摘、来月初旬のミャンマー訪問の際に「軍政に再考するよう働きかけていく」と語った。都内で共同通信のインタビューに応じた。
ガンバリ氏は、新憲法案はスー・チーさんが書記長を務める最大野党、国民民主連盟(NLD)の意向も反映されていないなど「前向きな進展とはいえない点がある」と批判した。
同氏は、軍政が5月に新憲法承認のための国民投票を、2010年に総選挙をそれぞれ実施すると決めたことは評価。だが「民主化には(自宅軟禁中の)スー・チーさんの解放が不可欠」とし「包括的で信頼性のある民主化プロセスが重要だ」と強調した。
さらに、スー・チーさんが「5月の国民投票前に解放されることを望む」とし、軍政側の説得に向けた意欲をみせた。
ガンバリ氏は「わたしの後ろには、日本や国連安全保障理事会の常任理事国、東南アジア諸国連合(ASEAN)のシンガポール、タイなど支援国がいる」と強調。「軍政は国際社会の声に耳を傾けなければならない」と述べた。(共同)