2008年2月29日 [金]
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「再発防止に最大限努力」 ライス米国務長官、暴行事件で謝罪

政治

「再発防止に最大限努力」 ライス米国務長官、暴行事件で謝罪

 【東京】来日したライス米国務長官は27日、福田康夫首相と首相官邸で会談し、冒頭で米兵女子中学生暴行事件など相次ぐ米兵による不祥事に関し謝罪した。ライス氏は「沖縄で起きた事件は極めて遺憾で申し訳なく、深刻に受け止めている。被害者の方とご家族のことを心配している」とした上で「再発防止に向けて最大限努力したい」と述べ、再発防止策について日米で協力して取り組む意向を示した。ライス国務長官は町村信孝官房長官、高村正彦外相、石破茂防衛相とも会談し、冒頭で同様に謝罪した。 米軍再編についてライス長官は日米合意の着実な実施を求めたが、米軍普天間飛行場代替施設の政府案について、地元から沖合修正の要望が出ていることなどについては、いずれの面談でも触れられなかった。
 福田首相は「日米関係は着実に進展しており、同盟強化に取り組んでいきたい」と表明。ライス氏も「日米同盟は極めて重要だ」と応じた。
 首相は、新テロ対策特別措置法に基づきインド洋での海上自衛隊による給油活動を再開したことを報告。ライス氏は「各国の海上阻止活動に不可欠だ」と歓迎の意向を示した。
 また首相が7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で主要議題となる地球温暖化対策への協力を要請したのに対し、ライス氏は「気候変動問題への対処は経済成長とのバランスが重要」と指摘。その上で両氏は日米が緊密な連携が重要との認識で一致した。
 高村外相は米軍再編について「普天間飛行場の移設や在沖米海兵隊のグアム移転など日米合意のロードマップに基づき着実に実施する」と指摘。ライス氏は「再編計画をしっかり実施することが重要だ」と答えた。
 石破防衛相は「日米合意を粛々と進めることが重要だ」と強調。それに対し、ライス氏は「(その)発言があったことに感謝したい。沖縄はアジア太平洋地域、日本含め、安全保障環境から考えると非常に重要だ」と述べた。

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