福岡放送局

2008年2月28日 18時19分更新

九州誠道会 指定暴力団に

対立する暴力団との間で抗争事件を繰り返している福岡県大牟田市の暴力団、九州誠道会が28日、暴力団対策法で規制できる組織に指定されました。これで、事務所の使用制限などの封じ込めが可能になります。

大牟田市に本部事務所がある九州誠道会はおととし、会長人事を巡る対立をきっかけに久留米市の指定暴力団、道仁会から分裂した組織で、佐賀県武雄市の病院に入院していた男性が対立抗争に巻き込まれて殺害される事件も起きています。
福岡県公安委員会は九州誠道会を暴力団対策法で規制できる組織に指定するため手続きを進め、指定暴力団として28日、官報に公示しました。
九州誠道会は福岡や佐賀など5つの県に事務所を置き、暴力団員340人が所属しています。
今回の指定で、福岡県内の指定暴力団は5つとなり全国で最も多くなりました。
指定暴力団になると、抗争事件の際、事務所の使用を制限できるほか、飲食店への不当な要求などがあった場合中止命令を出してやめさせ、従わなければ逮捕することもできます。
福岡県警察本部は「組織の弱体化に向けて暴力団対策法を積極的に適用するなどして、取り締まりを強化していきたい」としています。