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国際人になる早道は偉大なる非国際人を目指すことだと思っています。そんな私の日本ブラジル比較文明論をお送りします。

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2008/02/29

□■非国際人養成講座 第7※号

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   □■非国際人養成講座■□  第7※号

     お元気ですか☆

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● はじめに ●

  みなさん今日は。発行人のぺどらです。

  あまりに久しぶりすぎて、言葉もありません。
  こんなメルマガを購読していたことすら忘れている方が大半かもしれません。



● とりあえず復刊させてみた理由 ●

  私の利用している「まぐまぐ」では半年以上メルマガを発行していないと
  休刊扱いになり、発行不可能な状態になります。
  まぐまぐのデータベースからも外されます。

  でもまぐまぐに連絡すれば復活させてもらえるというので、
  今回はお願いして復活させてもらいました。
  七十何回まではいったはずですが、
  正確に何号までだしたかパソコンにも記録が残ってないので、
  暫定的に米印で対応しております。


  実はこの発行してなかった長い間、私の考えもずいぶん変化しました。

  メルマガを取り巻く状況もずいぶん変わってまいりました。
  メルマガよりも、ブログやmixiなどのほうが身近に思え、
  主にそちらで活動してました。

  メルマガの役目はもう終わったようにも思えました。


  でも一度復活してみようと思ったのは、
  かつての私のスタイルやものの考え方に共感してくださったみなさんに、
  今の私のそれをぶつけてみたいと思ったからです。

  この挑戦、受けてもらえますか。

  もちろん大きなお世話だと思われたら登録削除していただければいいだけです。
  その辺はどうかお気軽にお願いします。



● 大きな勘違い ●

  まあそもそもは外連味のない毒舌が売りのメルマガだったと思うのです。
  日本人はあまりにぼんやりしてるからしっかりしろ的な話ですね。

  で、自分もそれを実践するために会社を辞めてここブラジルを生涯の地と定め、
  頑張ってきたのがここ何年かの流れ。

  インターネットがあれば国境なんて関係ないから
  頑張ればそれで身を立てることもできるかもしれないなんて思ってました。
  最後のメルマガは確かそんなことを書いたはずです。


  ところが最近どうも自分は勘違いをしていたらしいことに気づきました。

  組織という後ろ盾がなくなると人間というのは非常に弱いものです。
  そりゃイチローみたいなスーパースターになれば
  実力で幾らでも稼げるわけですが、
  人並みの才能しかない人間が幾ら頑張っても高が知れています。

  そこで力を発揮するのが金とコネ。
  でもこれこそ、普通の人間にはこれほど縁遠いものはないわけで。
  つまり、実力主義の世の中ほど金とコネがいっそう重要になってくるという皮肉です。


  インターネットについても、私は過大評価しすぎていたと思います。

  インターネットを利用すれば確かに瞬時にして必要な情報を得ることができるし、
  世界中の人と友達になることもできます。
  でもやっぱり基本はリアルな付き合いに勝るものはありません。

  リアルでの地道な人との交流の積み重ね、リアルな仕事での実績があって
  初めて人は他人から評価されるのです。

  パソコンの向こうの親友は、パソコンを介している限りは、
  所詮パソコンの向こうの人に過ぎないのです。



● 国際人の落とし穴 ●

  そういうことを考えるに至って、
  自分はなんと周りから浮き上がっていたのかということに気づきました。

  非国際人養成講座というメルマガのポイントは、
  格好だけイメージだけの国際化を冷笑しようという趣旨ではありましたが、
  国際化というベクトルの方向は一緒なんです。

  でも国際化ということそのものが、自分の足元を突き崩すリスクに満ちている
  ということにまでは気が至りませんでした。

  背広を着たビジネス交流でも、バックパッカーの草の根交流でも
  所詮問題の根は一緒です。


  わかりやすく言えば、家庭崩壊していたり、
  近所づきあいや同僚との付き合いもろくにできないようなやつが、
  国際交流を言うなと。

  今この場で人間関係を構築できないんだったら、
  どこに行ってもできるわけでがない。

  それができたように見えるのは本人がそう思いたいからに過ぎない、
  つまり錯覚です。

  私たちは、国際何とかとか海外何とかという言葉に騙されて、
  自分の問題を先送りしているに過ぎないということです。


  最初は飲み友達でもゴルフ仲間でもいいから、
  自分の身の回りの友人を大切にすること。

  外国まで来て日本人となんて付き合うのはダサいかもしれないけど、
  外人から見たらあんたもそのダサい日本人なんだから。
  どんなに英語を上手に話しても日本人なんだから。
  日本人である前に国際人になることなんてできません。

  だから私は日本語で書くことはやめません。
  そして常に、日本人らしくありたいと思っています。



● 弱者には弱者の戦略がある ●

  以前私は、日本人が嫌いでした。
  日本人である私が嫌いでした。

  そのため一時は本気でブラジル人になろうとして、
  日本人とは極力付き合わないようにしていました。

  でも今、それをすごく後悔しています。
  日本人は所詮、ブラジル人にはなれません。

  日本人は日本人同士助け合って生きるのが自然だし、
  理にかなっていると思います。

  閉鎖的とかなんだとか、言いたい人には言わせて置けばいいのです。


  ブラジルはコネ社会です。
  いい大学を出たからと言っていい会社に入れる保証などないのです。

  でも社長の息子や、その友達というだけで
  大学出たらいきなり役員で入社してしまうのです。

  私たち日本人のような新参者は、
  そういうネットワークから除外されているのです。


  ならば、私たち自身がつながりあわなければどうするというのでしょうか。

  話はブラジルだけじゃありません。
  アメリカだってヨーロッパだってすごい階級格差があります。

  日本だって最近は実質そうなりかかってるのではないですか。

  個人主義のばら色の夢を見せられて、各自がバラバラに生きていたら
  個別に撃破されて沈められてしまうのです。

  だから私は、少しでも伝を求めて、多くの、
  一緒に話し合ったり笑いあったりできる
  友人関係を築いていこうと思っています。

  別にそれがお金や商売に結びつくとは思ってません。
  むしろお金はかかるばかりでしょう。でもそれで、いいのだと思います。


  お金も実力もない普通の人間にとって一番大切なのは人間関係だと思います。
  まず私たちは弱い存在です。特に個人で海外に出てくると本当に弱いです。

  時々、海外に渡ってあっという間に現地人の心をつかみ、ビジネスにも成功し、 
  私生活では何人も恋人を作って大活躍するような人がいますが、
  普通はそうはいかないものなのです。

  勘違いしちゃいけません。騙されちゃいけません。
  弱者には弱者なりの戦略があるのです。


  こんなメルマガを読んでる時点であなたも弱者であることを忘れてはいけません。


● 編集後記 ●

  さて、どういうメルマガだったか思い出していただけましたか。

  皆さんからどういう反応が返ってくるか、楽しみだったりします。
  次号はどうするかは、それを見て考えようと思います。

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  □■非国際人養成講座■□  第7※号      
     発行日:2008年2月29日
     発行者:PEDRA(ぺどら) 在ブラジル
     mail:isamu407@yahoo.co.jp
     hp:http://www.geocities.jp/isamu407/

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