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【社会】

手厚い配置の病院ほど低く 新人看護師の離職率

2008年2月28日 21時25分

 看護師の配置が手厚い病院ほど新人看護師の離職率が低いことが28日、日本看護協会(会員59万人)の調査で分かった。

 新人看護師が1年以内に辞める割合は平均9・2%。これに対し、1人の看護師が何人の入院患者をみるかの配置基準が最も手厚い、患者7人に看護師1人の病院は8・5%と、ほかの基準の病院より低かった。

 新人の離職率は、配置が次に手厚い「10対1」が10・2%、「13対1」が13・3%、「15対1」が14・6%と次第に上がり、15対1未満では20・0%と5人に1人が辞めていた。

 常勤看護師全体の離職率には、配置基準との関連は見られなかった。

 同協会は「新人を多く採用した病院では臨床研修に力を入れ、医療事故への不安を取り除くなどの努力をした結果ではないか」とみている。

 調査は昨年10月に全国約9000病院に調査票を郵送、2815病院から回答を得た。

(共同)
 

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