2008年2月28日 [木]
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F15、騒音減わずか6% 負担軽減進まず

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F15、騒音減わずか6% 負担軽減進まず

F15訓練移転中と前後の騒音回数

 【沖縄】米軍再編に伴う嘉手納飛行場F15戦闘機の県外自衛隊基地への訓練移転で、訓練期間中とその前後の1日平均騒音回数(70デシベル以上)は約3・3回(6・7%)しか減少していないことが沖縄市の調査で分かった。これまで4回実施された訓練移転のうち、2回は訓練移転期間中の方が前後より騒音回数が増加しており、地元が望んでいた基地負担軽減が必ずしも進んでいないことが浮き彫りになった。回数は沖縄市白川の知花測定局の速報値。27日の市議会2月定例会代表質問で屋宜宣良企画部長が仲村未央氏(護憲フォーラム)に答えた。
 在日米軍再編協議で日米両政府は訓練移転を地元負担軽減策の目玉と位置付けていた。訓練移転が行われたのは2007年3月の築城、5月の小松、7月の三沢、9月の新田原の4回で、それぞれ3―6日実施された。
 市の調査は訓練移転期間中とその前後の同じ曜日を同じ日数だけ計測した。前後の期間に米軍の休日を含む場合はさらにその前後の週にずらして計測するなど、可能な限り同じ条件で比較した。4回の調査を合計すると訓練移転前後の1日平均騒音回数が49・1回だったのに対し移転中は45・8回と減少したが、減少回数は3・3回(6・7%減)にとどまった。
 3月の訓練移転(4日間)の場合、移転前の4日間が268回だったのに対して移転期間中は109回と159回減少し、その後は222回となった。しかし5月の訓練(6日間)では移転前が364回だったのに対し、移転中には逆に387回と増加し、移転後には182回と半減した。同様に7月の移転では減少したが、9月の移転では移転期間中に騒音が50回以上増加していた。

(2/28 9:59)

 
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