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企画特集:「竹島」

【グラフ 波頭を越えて 韓国編】「竹島リポート 第2部」を終えて

2007.5.20 08:00

したたかに−この国の“熱”

 連載「波頭を越えて 竹島リポート」第2部(16〜20日付朝刊1面)では、わが国固有の領土、竹島(韓国名・独島)が韓国に実効支配されている実態と、その歴史をたどった。竹島の西に位置する鬱陵島で取材班が見たものを写真でさらに紹介し、竹島問題の深刻さを伝えたい。(竹島問題取材班)

【国旗】鬱陵島へ向かう定期船内。全席のカバーは、竹島を描いた大手携帯電話会社の広告だった。見ると、竹島に韓国の国旗が掲げられている

 乗りさえすれば、竹島に上陸できる−。鬱陵島で港に係留された竹島行きの船をただ眺めるしかないのは、何とももどかしかった。

【模型】鬱陵島の「独島博物館」に展示されている竹島の模型。台座の周囲には竹島の写真が展示されている

 竹島を不法に実効支配している韓国から、韓国企業が運行する船で竹島へ渡れば、「領有権を主張している日本のマスコミも韓国領と認めた」という口実を韓国に与えかねず、領有権主張の論拠にもされかねない。日本の報道機関としては、渡るわけには行かない。

【警戒】鬱陵島の港周辺を巡回する警備船。観光船の出入りに合わせて動いていた

 島根県が「竹島の日」条例を制定した2年前、韓国では反日感情が過熱し、船は日本人の乗船を拒否した。現在は一転、「誰でもどうぞ」という。過ぎた反日は国際社会での評価を下げると気づいた韓国政府が沈静化に努めた“成果”だ。「竹島」と「独島」の両方の単語に敏感に反応し「どんな記事を書くつもりか」としつこく聞く政府関係者の姿は、日本側の対応を警戒する韓国の姿を雄弁に物語っていた。

【この先に】「独島博物館」からケーブルカーで展望台へ上がると、「独島まで87.4キロ」と方角を示す看板があちこちに。韓国側は「鬱陵島からは独島が見えるが、日本の隠岐からは見えない」ことを、領有権の根拠の一つにしている

【土産物】「独島博物館」そばのケーブルカー乗り場にある土産物売り場。竹島の写真をプリントし「わが国の領土」と書いたTシャツなどが売られている

 日本では「センシティブな問題を刺激する」と、領有権主張の声を小さくしようという人も多い。そういう人にこそ、よく見てほしい。日本が黙すれば、これは国際法上“有効”な実効支配になるのだ。

【ツアー】浦項(ポハン)港から鬱陵島行きの船に乗り込む団体ツアー客。中高年の女性が目立った。待合室には竹島の写真が並ぶ

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