日本医師会の生命倫理懇談会(座長、高久史麿・自治医大学長)は28日、終末期医療の指針を公表した。家族による推定も含めた患者の意思に基づき、複数職種によるチームが判断するなど、厚生労働省、日本学術会議終末期医療分科会の報告などとほぼ同じ内容。指針に基づいた手続きを取れば、医療者の責任が問われない体制の整備も求めた。
患者本人の意思が確認できる場合、本人の意思に基づき、医療・ケアチームが治療の開始・非開始、中止、差し控えなどを決める。患者本人の意思が確認できない場合は、家族の話から推定した意思を尊重し、家族の承諾を得る。【大場あい】
毎日新聞 2008年2月28日 18時58分