ここから本文エリア 大阪・大正区の裏金、警察へのビール券などにも2008年02月27日 大阪市の裏金問題で、大正区役所に保管してあった裏帳簿に、「53へ」「50」など暗号とみられる数字で支払先を示した支出項目が、8カ所計125万円分あることがわかった。市法務監察室は、裏口座を指す「隠語」の可能性があるとみて、こうした手法を用いた理由や使途を詳しく調べる。ほかに、「一杯のみ」など私的流用を思わせる項目や、警察当局にビール券などを送ったことを示す記載もあった。 市は26日、調査態勢を強化するため、職員5人を同室兼務にする人事を発令。同室の増員は8日の5人に続くもので、これで17人態勢になった。 大正区の裏帳簿には、96年4月から今月までの収支が記録されている。支出先が「53」と記された項目の中には、「ガムテープ代金10万円」など、不自然に多額な支出もあった。このほか、「一杯のみ」「懇親会(異動内示)」「選管忘年会2次会」など、職員の飲食に使われたことを示す記載も少なくとも約44万円分見つかった。 警察絡みの支出として記載された項目は、「ビール券30枚 警察へ」「けいさつ」「大正警察合同会ギ」など。96年10月〜05年11月で14件、計約31万1千円分あった。98年7月の参院選投開票日の翌日には、「課長級御礼」として18万円を支出。法務監察室は残業手当がつかない課長級職員へのヤミ手当だった可能性もあるとみている。 一方、建設局関係でも、裏金計約71万5千円のうち約10万1千円は、使途が不明だったことが判明した。同局は「私的に使った可能性も否定できない」としている。 PR情報この記事の関連情報関西ニュース
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