【2月28日 AFP】米大統領選の民主党候補指名を争うバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員の勢いが止まらない。
■予備選前の討論会でも形勢不変
オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で26日に実施された、3月4日のオハイオ、テキサス(Texas)両州での候補者選びを控えた討論会では、ライバルのヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員がオバマ氏阻止を試みたものの、オバマ氏は無傷で終わった。
■選挙資金集めの常識覆したオバマ氏
オバマ氏は討論会後、選挙戦で同氏への100万人目の資金寄付者を歓迎した。草の根レベルで支持者を拡げたオバマ陣営は、選挙資金集めのこれまでの法則を覆し、何度もクリントン陣営に打撃を与えてきた。
■有力者のオバマ支持表明相次ぐ
オバマ氏にとってさらに追い風となったのは、市民権運動の有力指導者ジョン・ルイス(John Lewis)下院議員(ジョージア州選出)が、クリントン氏支持からオバマ氏支持へと転向したことだ。地元紙アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション(Atlanta Journal Constitution)が報じた。ルイス氏は、民主党の特別代議員。
■クリントン氏の逆転は困難か
一方のクリントン氏にとっては、ルイス氏のオバマ氏支持表明は新たな打撃となったが、さらに追い打ちをかけたのは、4月に予備選挙が実施されるペンシルベニア(Pennsylvania)でクイニピアック大学(Quinnipiac University)が行った最新の世論調査で、オバマ氏の支持率が43%と、クリントン氏の49%にあと6ポイントのところまで迫っていることが明らかになったことだ。わずか2週間前には、16ポイントの差があった。
クリントン氏にとっては、たった6ポイントではあるがリードし、またオハイオ、テキサスの両州で辛勝したとしても、獲得代議員数で約100人上回るオバマ氏を追い越すのには十分ではない。最近の世論調査によると、この2州ではクリントン候補の支持が上回っている。
■全体支持率ではマケイン氏優勢
一方、ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙が実施した、本選挙に関する最新の世論調査では、共和党での候補指名が確実視されているジョン・マケイン(John McCain)上院議員が、対クリントン氏では支持率46%対40%、また対オバマ氏では44%対42%でいずれもリードしており、回答者全体の61%の支持を得たことが明らかになっている。(c)AFP/Stephen Collinson
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