2008年2月28日 13時5分更新
岩手県は医師が治療しながら救急患者を搬送する「ドクターヘリ」の導入に向けて来年度から設置場所などの本格的な検討を始めることになりました。
医師がヘリコプターに乗り込み救急患者を治療しながら搬送する「ドクターヘリ」は広い面積を抱える岩手県では脳卒中や心筋梗塞など、緊急を要する患者の救命率の向上につながると期待されています。
このため岩手県は来年度の当初予算案に300万円の調査費を計上してドクターヘリの導入に向けた検討を始めることになりました。
具体的には、医療や消防の関係者が参加する有識者会議を開いて、ドクターヘリの設置場所やヘリに乗り込む医師や看護師などの確保について検討を進めるとともに、すでにドクターヘリを導入している自治体の視察などを行う方針です。
岩手県はドクターヘリの設置場所について救急医療にあたる医師や看護師のスタッフが充実している盛岡市の岩手県高度救命救急センターが有力だとしていますが中心市街地にあることから、ヘリポートの設置場所の確保が課題になると見られます。
ドクターヘリは東北地方では福島県がことし1月から運用を始めており岩手県は「導入に向けた課題は多いがなるべく早く運用できるよう調査を急ぎたい」と話しています。