旭川医大 血清の検体無断提供
旭川医科大学病院によりますと、平成16年からおととしにかけて、検査担当の職員4人が、患者から採取した血清の検体2200余りと大腸菌など350株余りを、大半の患者の了解を得ずに、5回にわたって製薬会社4社に検査結果とともに提供していました。血清のうち1800の検体は患者の氏名や年齢などの個人情報も渡していました。検体などの提供は、製薬会社から新しい検査試薬の評価や薬剤の耐性菌の研究に使いたいという要請を受けて行われていたということです。大学は、これらの製薬会社から寄付金などとして去年までの3年間にあわせて385万円を受け取っていて、「検体を提供した見返りと受け取られてもしかたがない」としています。旭川医科大学病院では去年7月、職員らが患者の血清などを検査技師の専門学校に実習の教材として提供していたことが明らかになり、調査を行っていました。旭川医科大学病院の松野丈夫院長は「個人情報も流出したことをおわびし、再発防止策を徹底したい」と話しています。 |
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