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佐賀・唐津で意識不明の中国人男性、15病院に断られ死亡

 佐賀県唐津市で1月、意識不明の状態で救急車に収容された中国人男性(45)が佐賀、福岡両県の医療機関15施設に受け入れを断られた末、約2時間半後に約50キロ離れた福岡市東区の病院に運ばれたものの、脳幹出血で死亡していたことがわかった。

 唐津市消防本部によると、男性は博多港に向けて玄界灘を航行していたコンテナ船の乗組員。呼吸困難に陥ったため、唐津海上保安部の巡視艇で唐津東港に運ばれ、1月4日午前1時5分、救急車に収容された。すでに意識不明の状態だったという。

 救急隊員は携帯電話で市内の九つの病院に受け入れを要請したが断られ、隣接する多久、伊万里、佐賀市などに範囲を広げ、午前2時半ごろ、16件目の福岡市の病院が応じた。

 港で待機していた救急車をすぐに出発させたが、男性は搬送中に心肺停止状態となった。午前3時43分に病院に到着したが、同4時32分、死亡が確認された。

 同病院の院長は読売新聞の取材に対し、「発症時点でかなりの重症だったとみられ、搬送時間と死亡との因果関係はわからない」と話している。

 受け入れを断った唐津市の病院はこの日、夕方から未明にかけて8人の急患を抱え、救急隊から要請を受ける約30分前に脳梗塞(こうそく)の患者を受け入れたばかりだった。

 当直の医師は2人。同病院は「医師が体にむち打ってぎりぎりの体制で対応しているが、どうしても対応できないケースがある」としている。



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