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損賠訴訟:殴打で死亡患者、遺族が提訴 「加害者の措置入院、県に責任」 /青森

 弘前市の病院に入院していた患者(64)が同室に入院していた男性患者に殴られて死亡したのは、加害患者を措置入院させた県が監督責任を怠ったためだとして、市内に住む被害患者の姉(77)が県を相手取り、総額1500万円あまりの損害賠償訴訟を起こした。27日に青森地裁弘前支部(今岡健裁判官)で第1回口頭弁論があり、県は殴打と死因との因果関係を否定する答弁書を提出して全面的に争う姿勢を見せた。

 訴状によると、被害患者がうつ病で入院していた06年6月28日、統合失調症で入院していた加害患者に鉄製パイプ椅子で後頭部を殴られ、頭の骨を折るなどの重症を負った。その後、被害患者は頭がもうろうとなり、半年後の12月18日に脳梗塞(こうそく)で死亡した。

 加害患者は06年4月、殺傷事件を起こしていたが心神喪失で不起訴処分となり、県が翌5月に措置入院させていた。原告側は「県による措置入院は公権力行使であり、県が賠償責任を負う」と主張している。【太田圭介】

毎日新聞 2008年2月28日

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