◇更新も急増
医療関係者が受け入れ可能な病院や空きベッド数などを照会する「県救急医療情報システム」がインターネットで閲覧できるようになり、情報を入力する医療機関の更新回数が昨年12月の開始後1カ月間に1・4倍の8576件と急増したことが分かった。これまでは更新が滞りがちだったが、救急隊員らからも「良くなった」と好評を得ている。
27日の県議会で、新井格議員(民主)の質問に宮山徳司保健医療部長が答えた。
県内197病院が朝・夕に情報を入力し、消防本部などが照会する。82年から18本の専用回線を使って運用してきたが、回線が込み合っている場合は接続に30分かかるなど、2カ月間更新しない病院もあった。情報が古いため、昨年11~12月の全国調査では、県内の36消防本部のうち13本部がほとんどシステムを利用していない実態が判明した。
新システムはパスワードを打ち込めば、いつでもどこでも接続できるようになり、短時間で受け入れ病院の検索が可能。複数の病院に照会するケースの減少につながると期待されている。【稲田佳代】
毎日新聞 2008年2月28日