公立米内沢総合病院(鈴木紀行院長、252床)を経営する北秋田市上小阿仁村病院組合(管理者・岸部陞北秋田市長)は26日夜、同病院労働組合(石崎政美執行委員長)と団体交渉をもち、08年度から本俸を一律3割カットする給与削減案を提示した。
経営側の合理化案は14日の組合議会全員協議会で、岸部管理者が現職員数を153人から46人削減して107人とする案を提示。議会側が承認している。岸部管理者は「計画通りいかなければ(整理解雇を)考えざるを得ない」と述べている。
26日の団交ではこれに加え、給与の削減を示したもの。労組側は「医師確保などの展望を示さずに合理化を進めるのは病院存続の危機につながるだけ」「労使が必要な対策をしっかりやるべきだ」と反発。交渉は物別れに終わった。【村川幸夫】
毎日新聞 2008年2月28日