2008/02/28 09:30
Tech-On!に掲載した記事「【MacBook Air分解その5】外は無駄なし,中身は無駄だらけ」は,我々の予想を超えて多くの読者に読んでいただいた。そのこと自体は記者にとって望外の喜びである。だだし記事のコメントなどを読んでいて,読者の一部に我々の意図がうまく伝わらなかった懸念を覚えた。Apple社の話題を取りあげると熱狂的なコメントがつくことが多いので,しばらく静観していたところ,米Wired誌のブログ(日本語訳はこちら)で取り上げられて話がややこしくなった。Wired誌の記者はとんでもない勘違いをしているように思える。我々記者や記事に登場する技術者がApple社に嫉妬したり,同社を侮辱しているととられたならば,大間違いである。
先の文章には確かに説明不足の嫌いがあり,それが生んだ勘違いは筆者の不徳の致すところである。協力していただいた技術者たちには何の非もない。だからこそ,恥を承知で前回の記事には書き切れなかった背景や意図を説明してみたい。前の記事を読んでこれは違うと思われた方も,ひとまず矛を収めて,しばらくおつきあい願いたい。リンク先の文章も含め最後まで読んでいただければ,少なくとも詭弁を弄しているわけでないことは分かってもらえると思う。
まずは,勘違いの根本にあるとみられる記事のタイトルについて。筆者がこの言葉で伝えたかったのは,分解に携わった技術者や記者たちの素直な驚きである。我々は本当にびっくりしたのである。筐体を開けてみる前に想像していたのは,スマートな外観と同様に,先鋭的な技術を集めた設計が待ち受けていることだった。ところが,面前に現れたMacBook Airの中身は,我々の期待に反していた。
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