2008-02-28 コメント欄は閉じてはいませんよ

はてなダイアリーのいじり方がまだまだわからないmit33です、こんばんわ。
はてなダイアリーは色々と他のブログに無い機能があるだけに、いじり方も他のブログとは結構違うみたいですね。あと、デザインも。前の日記の追記にも書きましたが、このブログのコメント欄はタイトルの横の吹き出しをクリックすると出てくるという非常にわかりにくいデザインになっています。そりゃ、「このブログはコメントを受け付けなくしている」と勘違いされてもしょうがないですね(苦笑)。
はてなダイアリーのいじり方を学んで、コメント欄の表示の仕方等、もっと見やすいブログにしていきたいと思っていますので、気長にお待ちください。
さて、前々回から続いている問題ですが、自分、紹介したブログのコメント欄は勿論、それ以外の色々なところで叩かれている、というか批判されているようです。一人や二人の人に批判されるぐらいならまだしも、これだけ多くの人に批判されるということは自分の表現や意見の書き方(表明のしかた)に問題があるということなのでしょう。
mit33さんは「読み手にどう取られるかを考えるべき」という問題提起をされたと思うんですが、mit33さんが全然「自分の文章が読み手にどう取られるか」、そういうところの想像力が足りてないんですよ。経験や知識のない若造が生意気な、という話じゃありません。足りていないのは経験や知識以前のものです。空気読む、ってのは想像力を働かせるってことでもあるんですよ。
たとえば「空気を読めなくてすみません(笑)。」どう受け取られると思って書きました?
自分が書いた「表現とは「受け取る側がどう受け取るか」も考えて表現しなければなりません。」について、もっともっと想像力を働かせてよく考えてください。
自分のコメントはどうやら受け取る側がどう受け取るかという問題について、相手のことを想像せずに書いているところがあるようです。自分が他人に言っている事なのに、自分自身が実行できていないというところは、非常に反省すべき点だと思います。
Yoyosanさんのブログでは自分に対するコメントで、まだレスを返していないものがあるのですが、それらのコメントにいちいちレスをしているとブログの本来の議論とは関係ないところでコメント欄を埋めてしまいそうですし、自分のコメントがどうやら「粘着」とも捉えられているようなので、これ以上のコメントは控えようと思います。
昨日の日記にも書きましたが、これからもここのはてなダイアリーで日記を書いていきたいと思っています。日記では出来るだけ表現に気をつけて書いてはいきますが、所々不適切な表現等を使用してしまうかもしれません。その時には、コメント等で問題点を忌憚なく指摘していただければ幸いです。
2008-02-27 レスポンスに感謝

前回の日記に関して、予想外に反応が返ってきているので驚いています。
いや、ブックマークしているユーザーが二人いて、日記について言及してくれた人が一人いるだけなんですけれど、他のブログでずっと日記を書いてきて、数えるほどしか反応が返ってきたことが無いので、これぐらいのレスポンスでも自分にとっては凄いことなんです(笑)。はてなダイアリーは「トラックバック」「コメント」といったスタンダードなもの以外に「ブックマーク」や「スター」で読者の反応が観ることが出来るのが面白いですね。今のところはてなダイアリーは本家サイトの出張所という感じですが、はてなダイアリーに完全移項したくなりましたね。
そこで、返ってきた反応についてなんですが、私の前回の日記は「差別はよくないと高らかに謳って、同じ口で他人を侮蔑するような言葉を平気でつかう」ものである、「ダブルスタンダード」であるという指摘でした。確かに、前回の日記の
相手が自分たちを怒らせたのだから、こっちも相手を怒らせてもいい、ってガキじゃないんだから。
というのは不適切な表現でした。ただ、他に指摘されていた「2ちゃんねらーを侮蔑している」というのはちょっと違うのではないかと思っています。自分はあくまで「一部の2ちゃんねらー」と書いている訳で、2ちゃんねらー全員が問題がある、という風には書いていないつもりです。そう受け止められた方がいるということは私の筆力不足です、すみません。
まぁ、2ちゃんねらー全員を批判すると、2ちゃんねらーである自分自身も批判することになりますからね(苦笑)。(「冬スポーツ板」、「デジカメ板」をよく利用しております。)
これからの日記では出来るだけ表現に気をつけて書いてはいきますが、所々不適切な表現を使用してしまうかもしれません。その時には、今回のように忌憚なく指摘していただければ幸いです。よろしくお願いします。
追記:「コメント欄を閉じている」との指摘があるようですが、当ブログはコメントは受け付ける設定になっております。タイトル横の吹き出しの形のアイコンをクリックするとコメントが出来るようになっています。確かに、わかりにくいと思います。ただ、はてなのデザインのいじり方がまだよくわからないもので。ご了承ください。コメントお待ちしております。
2008-02-25 最低限の敬意は必要

最近、医療関係者のブログやHPを見ていると、そのブログやHPの管理人は冷静な口調で書いていることが多いものの、コメント欄に出てくる「医療関係者」(本当に医療関係者なのかどうかはわからないが)のコメントの中での表現が随分とエグいものになっているのが気になっています。(例えば、ここのコメント欄とか。)
長年マスコミや世間の人々に叩かれ続けた反動なのかもしれませんが、たとえどんな相手だったとしても、最低限の敬意をもって発言しなければ相手の態度をさらに硬直化させるだけでしょう。「マスゴミ」等というマスコミの蔑称を平気で使っているようでは、韓国人を「チョン」等と呼んで韓国人叩きをしている一部の2ちゃんねらーと何も変わりがないでしょう。
私は医師と同じくマスコミの無理解に苦しんでいる教育関係の職を目指しているので、そういう発言をする医療関係者の気持ちはわからないのでもないのですが、私はどんな酷い報道をされようが、内容は非難しても「マスゴミ」等という蔑称を使って非難をするつもりはありません。だって、もし自分が教師になった時に「おい、そこのクソ教師」と呼びかけられたら、その後に続いた文句(指摘)がどんなに正しいものであったとしても真面目に聞こうという気持ちは起きませんから。医療関係者だって「クソ医者」とか「藪医者」と言われるのは嫌でしょうに。
すでに書きましたが、人間を相手にする場合には最低限の敬意を払って発言し、対応していかないと上手くいくものも上手くいかなくなります。
最近そういった最低限の敬意を払わずに「○○憎し」で相手を攻撃して、泥沼にはまっている、という事態をよく見かけるようになりました。例えば韓国に関しては、政治や歴史問題での対立が発端であった筈なのに、本来の論点ではない韓国の文化を馬鹿にするような発言をするネットユーザーがかなり増えています。
個人的にはこういった「相手の文化を馬鹿にする」というのは相手を感情的にしてしまうという点で最もやってはいけないことだと思っています。そもそも文化に優劣などは無いのだから、自国の文化に誇りを持つことは決して悪いことではなく、自然なことであります。それぞれが自分の文化を大事にして、相手の文化を尊重するというのが自然な姿。自分のアイデンティティである文化を否定されたら論理的な考えが出来なくなって感情的になるのは当たり前のことでしょう。
なんだか話が横道にそれてしまいましたが、とにかく「ネット」という発言がしやすい場所であったとしても、多くの人間に説得力を持たせたいのなら、「マスゴミ」といった蔑称は使わないほうがいいんじゃないか、ということ。相手が自分たちを怒らせたのだから、こっちも相手を怒らせてもいい、ってガキじゃないんだから。
2008-02-24 イメージに騙されるな

先日大学院でお世話になっている教授の最終講義に出席してきた。
非常に面倒見のいい先生で、その人柄もあってか沢山の人が出席しており、いい最終講義だったと思う。その場で教授が退官なされる時に出される記念論集を頂いたのだが、そこに書かれている教授の略歴を見て、大学の教員の生涯をいうものを再確認した。
ここに、その教授の略歴を引用する。特定を避けるために、大学名などの固有名詞は省略する。
1944年 出生1971年 大学卒業
1979年 博士課程単位取得退学
1979年 大学講師(非常勤)
1980年 大学講師
1986年 大学助教授
1996年 大学教授
生まれた年から換算すると、常勤の職に就いたのは36歳の時。それまで学生の間はアルバイトなどで生活していた、ということになる。教授になったのは1996年で今年退官なので、教授という職には11年ほどしか在任していなかったということになる。
確かに、大学教員の報酬は比較的高額だ。(自分が通っている大学で言えば大学教授の平均報酬は11,668,000円。教員などの報酬は現在多くの大学が公開しているので興味があるのなら調べることが出来る)しかし、教員になるには普通大学卒業後最短で5年間、平均して7〜9年間の大学院生活を送らなければならない。そして博士号を取ったところですぐに大学の教員になれる訳ではない。
アカデミックな場での雇用をまったく見つけることが出来ない博士もいるし、たとえ見つけられたとしても非常勤講師のような常勤ではない不安定な雇用である事が多い。そして、非常勤講師等のキャリアの後に大学の助教や常勤講師等の常勤の職を見つけられればいいが、多くの博士は非常勤講師といった雇用形態のままでキャリアを過ごすことも多い。(そういえば「創作童話 博士(博士)が100人いるむら」というサイトがネット上で話題になったことがある。多くの人が指摘しているようにここで書かれている数値などのデータは信用できないものの、これを見て笑えない院生が多いというのが、今の博士の行く末を指しているように思える)
近年大学における非常勤講師の待遇の悪化に伴い、非常勤講師の労組が結成されているが、参考までに非常勤講師の実態について紹介されている関西圏大学非常勤講師組合の『大学非常勤講師の実態と声 2003』のHPから引用をしてみる。
アンケートが明らかにする専業非常勤講師の実態(中略)
専業非常勤講師の経験年数の平均は10.3年,平均2.7校を掛け持ちしています.
専業非常勤講師の担当コマ数の平均は,大学非常勤のみを仕事にしている人では9.1コマ,予備校等他に兼職のある人では,大学で5.1コマ,大学外の教育職で2.2コマ,教育職以外の労働時間が平均5.7時間です.
授業9.1コマは,それだけなら週13.7時間の労働ですが (1コマ1.5時間),授業をするためには,準備や後片付けも必要です.専業非常勤講師が1回の授業の前後に使っている時間の平均は3.2時間です.それを入れて計算すると,週9.1コマは週42.8時間労働となります.
試験の時期には更に時間が必要です.専業非常勤講師は試験の作成のために平均3.6時間,採点のために平均5.9時間費やしています.9.1コマ担当だと,試験の前後には,合計86.5時間の労働が上記とは別に必要となります.
専業非常勤講師の年収平均は287万円で,48%の人が年収250万円以下,34%の人が200万円以下です.その少ない収入の中から,本や機材の購入費,学会や研究会,研修への参加費や旅費などは,ほとんどすべて自前です.専業非常勤講師は平均29万円 (平均年収の10.1%) を授業・研究関連で出費しており,それに対する公費はほとんどあるいは全く出ていません.
(後略)
勿論、非常勤講師の労組が作成した資料なので全てが正しいというつもりは無いが、大学の非常勤講師という職業の一端を実感することは出来たのではないかと思う。今日本では非正規雇用者の割合が非常に高くなっているといわれているが、大学でも非常勤講師という非正規雇用に頼っているという現状がある。(ただし非常勤講師には他の大学では常勤の職を持って理う非常勤講師もいるし、大学を退官後他の大学で非常勤講師をやる教官もいる事に注意しなければならない。関西圏大学非常勤講師組合でも「専業非常勤講師とは,他に常勤の職を持たずに,もっぱら大学非常勤講師をして暮らしている人のことです.」としている。つまり、非常勤講師の全てが「不安定な雇用に怯えている人々」では無いと言う事)
こういった「働き始める事が出来る年齢が高い」「安定したポストを得るのが難しい」などという事を考えると、大学の教員というのがそこまで儲かる(金銭的に裕福になれる)職ではないと思う。しかし、世間では「大学の教員は儲かる」というのが通説のようだ。
(また、学生の間でよく言われる「大学教員は本を出せば儲かる」というのもどうやら違うようだ。本を出版して儲けることが出来る教員は大学教員の中でもほんの一握りらしい)
こういった「儲かっている」というような職業というのにはけっこう誤解があることが多い。例えば医師は年収は一般の職業と比べて高めではあるが、医師は数年毎に勤務先の病院を変えることが多いので、退職金が実質的に殆ど無い、という現状があるらしい。また、私の部活の先輩は今大学で大学院生をやっているが、大学院生は学生なのでその間勿論給料は出ない。それどころか学費を払っている。先輩のように医師としてのキャリアの途中に大学院に入学する医師は多く、その間は病院でのアルバイトが収入の全てであったりする。
私達は表面上のイメージでその職業のことを見てしまうことが多いが、それらの人たちについて語るときにはその実情をもっとよく知った上で議論していくべきではないだろうか。最近のネット上の世論を見ると、自分が批評している対象についてよく知ろうともしないで語っている人間が相当数いるように思える。勿論、これは自分に対しての自戒でもある。
しかし、テレビの「金持ち社長」等と紹介される社長などの会社ってなんで「年商●億円!」というように紹介されるのだろう?年商100億円でも赤字の会社もあれば、年商1億円でも黒字の会社もあるだろうに。しかし、年商などについて詳しくない人から見れば「年商10億円」の会社の社長より「年商100億円」の会社の社長がリッチだと思っちゃうんでしょうね。これも「イメージ」に騙されているってことですか