2008年 2月 27日 |
|
|
岡山・広島で強盗殺人被告に死刑判決
|
△▼ |
井原市と広島県で、一人暮らしのお年寄り2人を殺害し金を奪った男の控訴審判決です。広島高等裁判所岡山支部は27日、一審の無期懲役を破棄し、死刑判決を言い渡しました。強盗殺人などの罪で判決を受けたのは住所不定無職の片岡清被告(76)です。判決によりますと片岡被告は2004年12月、井原市のそば店主、片山広志さん(当時76)の頭をバールで殴り殺害し、現金約5万円を奪いました。また、2003年9月には、金などを奪う目的で広島県の旧東城町で無職の村田ミサオさん(当時91)の家に侵入し、村田さんの首を絞め、殺害したものです。岡山地検は片岡被告を強盗殺人の罪で起訴し、死刑を求刑しましたがおととし、岡山地裁は広島の事件については殺意が認められないとして強盗致死罪を適用、無期懲役の判決を言い渡していました。検察側はこれを不服として控訴していました。広島高裁岡山支部で開かれた判決公判で小川正明裁判長は広島の事件について「被害者の首を正面から両手で数分間に渡り絞めるなどの行為は死の結果を招く危険性が高く、この時点で確定的な殺意を抱いていたことは明白」と殺意を認めました。その上で「犯行は冷酷非道で残忍極まりなく極刑をもって臨むほかない」として、岡山地裁の一審判決を破棄し、片岡被告に死刑を言い渡しました。判決を受けて片岡被告の代理人は「判決には納得できない。協議の上、上告を検討したい」としています。
|
|
|
車が事故の弾みで池に転落、1人死亡
|
▲▼ |
27日午前、高松市で軽ワゴン車がトラックと衝突した弾みで、池に転落し、運転していたお年寄りが死亡しました。27日、午前10時40分頃、高松市香川町の県道で軽ワゴン車に脇道から右折してきた普通トラックが衝突しました。この弾みで軽ワゴン車は道路脇の歩道を乗り越え、金網のフェンスを突き破って、池に転落しました。県警のアクアラング隊などが約40分後、水深約5mの池の中から、軽ワゴン車を運転していた近くの無職、松本一子さん(80)を発見しましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。トラックに乗っていた高松市塩江町の72歳の男性と妻にケガはありませんでした。警察はトラックの男性が安全確認を怠ったとして自動車運転過失致死の疑いで調べています。
|
|
|
ATM機窃盗犯を起訴
|
▲▼ |
今月5日、岡山市でパワーショベルを使い、銀行のATM機を盗んだとして、警察に逮捕された男2人が27日、窃盗などの罪で岡山地方裁判所に起訴されました。起訴されたのは岡山市清輝橋の自動車販売店店員、額田啓孝被告(24)と瀬戸内市長船町の自動車板金塗装業、小井昭徳被告(27)です。起訴状などによりますと額田被告らは共謀し、今月5日午前4時40分ごろ、岡山市藤崎の中国銀行平井支店、セイレイ工業出張所を盗んだパワーショベルで破壊し、現金2572万円余りが入ったATM機を盗んだものです。盗まれたATM機は警察が瀬戸内市内の倉庫で現金が全額入った状態で発見していました。警察の取調べに対し、2人は「車の購入費や消費者金融の返済のためにやった」と話し、容疑を認めているということです。
|
|
|
高松市に政府の地方連絡室開設
|
▲▼ |
四国4県の中心市街地の活性化など地方再生戦略の取りまとめを担う政府の地方連絡室が高松市に開設されました。高松市にある国の合同庁舎では連絡室の発足式が行われ、加藤勝信内閣府大臣政務官と四国地方整備局の祢屋誠局長の2人が看板を設置しました。このあと各省庁の出先機関の幹部などが出席し初めての会合が開かれ、加藤政務官が「地域が創意工夫して取り組む事業に対し、各省庁が一体的にバックアップしたい」とあいさつしました。これまで、民間団体などが地方の活性化に向けた取り組みなどを行う場合各省庁が個別に対応していました。地方連絡室はその窓口を一本化するために設けられたもので、今後は各省庁が一体となって支援する体制を整えたいとしています。
|
|
|
環境に優しい新型ガスエンジン発売
|
▲▼ |
玉野市の三井造船が二酸化炭素の排出量を30%抑える事ができる新しいエンジンを開発し、報道関係者に公開されました。今回公開されたのは液化天然ガスを燃料としたガスエンジンで、主に工場などの自家発電用に開発されたものです。原油価格の高騰などでガスを燃料とするエンジンの需要が高まってきたことから、三井造船と大阪のエンジンメーカーダイハツディーゼルが約3年半かけて共同開発してきました。新型ガスエンジンと発電機を組み合わせると最大で2800キロワットを発電できます。石油を使ったディーゼルエンジンと比べると二酸化炭素の排出を約30パーセント抑えることができます。新型ガスエンジンの発売は今年4月で、三井造船では今後3年間で約30台の販売を目指しています。
|
|
|
岡山市で大ふくい展
|
▲▼ |
福井県の味と技を一堂に集めた大ふくい展が岡山市で始まりました。アメリカ大統領選挙の候補者指名争いでにわかに脚光を浴びているあの町も、特製グッズでPR活動を行いました。福井県沖でとれるズワイガニ「越前がに」、こちらは貝殻が埋め込まれ美しい模様で知られる「若狭塗り箸」です。1万円を超えるという高級塗り箸も手頃な価格で販売されています。今年で5回目になる大ふくい展には44店舗の2000アイテムが出品されました。福井の魅力をより多くの人に知ってもらおうと、今年はこんなPR隊も登場しました。アメリカ大統領選の候補者指名争いでヒラリー候補と争っている民主党のオバマ候補を応援しようと、同じ名前の福井県小浜市の有志たちがオリジナルTシャツを披露しました。福井県で発掘された日本初の恐竜の全身骨格「フクイラプトル」の標本も今回特別に展示されています。大ふくい展は岡山市の岡山高島屋で来月3日まで開かれています。
|
|
|
こんぴらの襖絵、海を渡る
|
▲▼ |
今年の秋、フランス・パリの美術館で金刀比羅宮にある丸山応挙の襖絵が展示されることになり、展示会を支援する委員会が開かれました。「こんぴらさんの応挙初めてのパリ」展支援委員会には、委員など22人が出席しました。金刀比羅宮の琴陵容世宮司が、「金刀比羅宮の始まって以来の展示会を大成功に導き、ご先祖さまを驚かせたいと思っています。」と挨拶しました。この展示会は、日仏修好条約150周年を記念して、パリの美術館に、丸山応挙の襖絵など110点余りを持ち込み現地で表書院を再現するものです。会議では事務局から、香川県内の企業や個人から支援金が届いていることが報告されました。委員会では、作品の輸送などに多額の費用がかかるため、支援を呼びかけています。
|
|
|
春の渓流釣りに向け、アマゴ放流
|
▲▼ |
岡山県北に春の訪れを告げるアマゴ釣りが来月1日に解禁されます。27日、岡山県鏡野町の渓流にアマゴが放流されました。放流されたアマゴは町内の養魚場で育てられたもので体長は約20センチ、重さは約70グラムの成魚です。鏡野町にある吉井川の支流、香々美川では吉井川漁協の組合員らが約4300尾のアマゴ、300キロを川に放しました。アマゴ釣りの解禁は来月1日、午前5時です。県北の渓流は春の釣りを楽しむ太公望で、今年も賑わいそうです。
|
|
|
岡山県指定重文に玉野市の秀天橋など
|
▲▼ |
岡山県指定の重要文化財と無形民俗文化財に玉野市の秀天橋など3点が新たに選ばれました。秀天橋は、玉野市の北西部を流れる鴨川に、江戸時代の19世紀初めに架けられました。花崗岩を利用した石桁橋で、全長が36m、幅が3mあります。岡山藩の領内で最長を誇るだけでなく、全国でも最大級の石橋の一つです。また、岡山市灘崎町の児島湾開墾第一区の樋門群は、明治時代の干拓事業で造られたもので、「近代和風」デザインを採り入れた特色ある樋門です。重要無形民俗文化財に指定された太鼓田植は、男性が打つ太鼓にあわせて女性が苗を植える岡山県北西部の伝統的な行事で、明治時代から昭和30年代まで盛んに行われていました。現在は、新見市哲西町の保存会が伝承しています。
|
|
|
天満屋岡山店で岡山県華道展
|
▲▽ |
岡山県下21の流派の作品を一堂にあつめた中四国地方最大規模の華道展が岡山市の天満屋岡山店で開かれています。池坊や小原流など県内21の流派、約8100人の会員を持つ岡山県華道連盟。会場の天満屋岡山店には会員の作品約1200点が展示されています。作品の大きさが2メートルを超える大作や春らしい淡い色の花でまとめたテーブルアレンジメントなど個性あふれる作品が並べられています。中には、屏風に木の枝を張り巡らせ、その中に椿を生けた斬新な作品もあり訪れた人たちの目を楽しませていました。この、岡山県華道展は来月2日まで岡山市の天満屋岡山店で開かれています。
|
 |