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02/27-12:41--独居老人２人殺害控訴審　一審覆し死刑判決　高裁岡山支部「確定的殺意は明白」

　井原市と広島県庄原市で０３〜０４年、独居老人２人を殺害して金を奪ったなどとして、強盗殺人罪などに問われた広島県福山市生まれ、住所不定、無職片岡清被告（７６）の控訴審公判が２７日、広島高裁岡山支部であり、小川正明裁判長は無期懲役とした一審判決を破棄し、死刑を言い渡した。 　０６年３月の一審判決は広島事件の殺意を否定したが、小川裁判長は「確定的殺意を抱いていたことは明白」と指摘。その上で「犯行は身勝手、悪質、残虐で、同情する点はない。極刑をもって臨むほかない」とした。 　判決では、片岡被告は０３年９月２８日、広島県庄原市（旧東城町）の無職村田ミサオさん＝当時（９１）＝方に侵入し、室内を物色したが金品を発見できないまま逃走。その際、村田さんの首を絞めるなどして死亡させた。 　また、０４年１２月１０日午後１０時ごろ、井原市井原、そば店経営片山廣志さん＝当時（７６）＝方に侵入。同１１時５０分ごろ、帰宅した片山さんの頭をバールで何度も殴って殺害し、現金約５万円入りの財布を奪った。 　一審では「村田さんを一時的に気絶させるつもりだった」とする片岡被告の証言を重視し、強盗致死罪を適用。死刑を求刑していた検察側が、量刑不当として控訴していた。

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