大原美術館では、毎年この時期に1ヶ月ほどかけて館内や有鱗荘の松を剪定して春の観光シーズンに備えます。きょう選定された本館正面の松は、大原美術館が開館した昭和5年当初から80年近くにわたって倉敷川周辺の変遷を見守ってきた木です。剪定は館内の木を知り尽くした職人の手で行われていて、中には40年以上も美術館の木を育んできた人もいます。訪れた観光客はさっぱりと姿を変えた松と美術館の風格を合わせて味わっていました。
きょう行われた記者会見には倉敷青年会議所の岡裕二郎理事長ら3人が出席。公開討論会の内容について説明しました。公開討論会は3月24日(月)の午後7時から9時までの2時間倉敷市芸文館大ホールを会場に行われます。現在、立候補を表明している3人が出席する予定でコーディネーターには地方行政に詳しい岡山大学副学長の岡田雅夫さんを迎えます。公開討論会は2部構成で行われ、第1部では市民から寄せられたアンケートを基に主催する青年会議所が市政の重点項目3項目を選び、コーディネーターと立候補予定者の一問一答形式で討論が行われます。第2部は立候補予定者どうしのディベート形式で進められそれぞれのマニフェストを基に行財政や観光振興など6項目について意見が戦わされます。任期満了に伴う倉敷市長選挙にはこれまでのところ現職と新人2人の3人が出馬の意向を示しています。倉敷市長選挙は4月20日に告示4月27日に投票・即日開票されます。
奨励金が贈られたのは、玉野市東七区でナスのハウス栽培に取り組み始めた奥野靖之さん32歳と南七区で、米や麦の栽培を後継する山本道夫さん38歳です。二人には、それぞれ、「がんばってください」と黒田晋市長から奨励金が手渡されました。奥野さんは、会社員から転職した新規就農者で4年前に兵庫県西宮市から玉野市へ移り、21アールのハウスでナスを栽培しています。山本さんも、会社勤めをやめ父親の後継者として15ヘクタールの圃場で米とビール麦を栽培しています。奨励金は、地域の農林漁業発展の担い手となる就業者を育成、支援するために毎年、贈られているものです。
体験授業を受けたのは、総合学習で、日本の文化について学んでいる6年生41人です。児童は地元の郷土芸能備前玉野太鼓保存会と波知獅子舞保存会のメンバーから和太鼓と横笛の演奏法を体験しました。和太鼓の指導では、備前玉野太鼓保存会会長広畑正也さんからリズムを教わるとすぐに、バチを握って樽太鼓を打ち鳴らしていきました。また横笛指導では波知獅子舞保存会会長谷杉秀則さんと玲奈さん親子がまず、息を吹き込んで音を出すことから指導しました。横笛の曲には、楽譜がないので、子どもたちは、谷杉さんの指遣いを真似しながらメロディーを覚えていきました。和太鼓と横笛の演奏法を学んだ子どもたちは、改めて、その音色の良さや演奏の醍醐味を実感した様子でした。
会場には造形専門課程の4つの学科の学生の個性豊かな作品、47点が展示されています。学生たちは、去年10月から「ZOUー贈りものー」をテーマに授業や放課後などを利用して進級制作に励んできました。出入り口に飾られている大きなゾウは造形デザイン科の乙倉慧さんが制作した作品です。玉野市築港の体験型工房「駅東創庫」で造形作家の高嶋幸市さんに指導を受け、発泡スチロールでゾウをかたどり、自転車と組合せて動くゾウを作りました。また、同じ造形デザイン科の橋本一将さんは、中学校の同級生からもらい集めた服で「つぎはぎの絵」をつくり、人と人のつながりを表現しました。会場にはこのほかにも、それぞれの専門分野の特徴を活かした作品が並べられていて、訪れた人が見たり触ったりしながら楽しんでいました。この中国デザイン専門学校の2年生進級制作展は3月2日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。