新大阪─鹿児島中央間を走る直通新幹線のイメージ図(JR九州提供)

新大阪─鹿児島中央間を走る直通新幹線のイメージ図(JR九州提供)

 JR九州(福岡市)とJR西日本(大阪市)は27日、2011年春に全線開通する九州新幹線鹿児島ルートと山陽新幹線の相互乗り入れで、新大阪‐鹿児島中央間を走る直通新幹線の外装デザインを発表した。

 直通新幹線は両社で共同開発。外装デザインは日本の美しさなどを表現しようと、伝統的な陶磁器の青磁を思わせる白藍(しらあい)色を基調に、濃藍(こいあい)色と金色の側面ラインを施す。

 性能と車体の形状については最新のN700系をベースとし、最高時速はN700系と同じ300キロ。8両編成で、九州新幹線区間の急こう配に対応できるよう、全車両にモーターを付ける。

 座席数は546席で喫煙ルームも設ける。新大阪‐鹿児島中央間の所要時間は、最速の現行より約1時間早い4時間弱となる見込み。1時間に1本程度運行する。

 JR西日本が量産先行車を今秋までに完成させ、山陽新幹線管内で走行試験を実施する。

=2008/02/28付 西日本新聞朝刊=