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プロ野球パ・リーグ5球団からCS放送やケーブルテレビ(CATV)の独占放映権を取得したソフトバンク子会社と、同社から番組の放映権を購入しCSなどに番組配信する会社が放映権料をめぐって対立していた問題で、両社の交渉が大筋決着したことが27日、分かった。
シーズン開幕を前に、野球ファンの間で放映に支障が出ると不安が広がっていたが、これで今シーズンもCS、CATVでパの試合が観戦できる見通しとなった。
関係筋によると、ソフトバンク子会社のGTエンターテインメント(GTE)が、スポーツ番組配信会社のジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング(Jスポーツ)の要求に沿う形で放映権料の引き下げに応じたもよう。
今回の問題では、Jスポーツから配信を受けているCATV最大手ジュピターテレコムや、CSのスカイパーフェクト・コミュニケーションズが、番組供給にGTEが介在することにより将来的に放映権料が高騰すると反発。
ソフトバンクグループが動画ネット配信を本格化させる方針を表明したことに対しても、Jスポーツは「既存メディアの価値を低下させる」と不満を示し、放映権料の引き下げを求めていた。
Jスポーツ側も視聴者をつなぎとめるためには、交渉決着が得策との判断に傾いたとみられる。
GTEは当初、北海道日本ハムファイターズを除くパ5球団の放映権を取得したが、東北楽天イーグルスについては別の番組配信会社に放映権を売却。Jスポーツが配信するのは4球団となる。
(2008年2月27日22時29分 スポーツ報知)
〔野球コラム〕