EU、マイクロソフトに1400億円の追加制裁金2008年02月27日23時50分 米マイクロソフト(MS)による欧州連合(EU)独占禁止法違反事件で、EU欧州委員会は27日、8億9900万ユーロ(約1400億円)の制裁金をMSに追加で科す、と発表した。欧州委が1社に科した制裁金としては過去最高。MSは、基本ソフト「ウィンドウズ」の独占的地位を乱用して他社への技術情報の提供を拒んだなどとして、04年春にも4億9700万ユーロの制裁金を科されていた。 欧州委は、MSが是正命令に従っていないとして06年夏にも2億8050万ユーロの追加制裁を科している。今回の処分は、この06年夏から、EU側の求めに応じる形で情報開示に踏み切った07年秋までの対応を問題視したものだ。 MSは21日、ウィンドウズなどの技術情報の一部の無償公開を打ち出したが、欧州委は「過去の問題を帳消しにするものではない」と判断。欧州委のクルス委員(競争政策担当)は「独禁法違反の決定に従わずに制裁を科されるのは、50年にのぼるEUの競争政策の歴史でMSがはじめて」と厳しく批判した。 AP通信によるとMSは「解決済みの過去の事例に対する制裁だ。欧州委の決定の内容をよく検討する」とだけコメントしている。 PR情報ビジネス
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