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「族議員への働きかけ、許さぬ」舛添厚労相、職員に訓示

2008年02月28日00時01分

 舛添厚生労働相は27日、昨年8月の大臣就任から半年となるのを機に職員に対して行った訓示で、「役人が族議員に働きかけ、その圧力で大臣に政策変更を迫ることは断じて許されない」と言い渡した。C型肝炎訴訟問題や診療報酬改定などでみられた厚労官僚と政治家、業界団体との癒着体質を批判したものと見られ、意識改革を強く求めた。

 肝炎訴訟では、和解交渉を急ぐ大臣の意に反して、職員は当初抵抗。診療報酬改定でも、与党議員が日本医師会と足並みをそろえ、開業医の再診料引き下げを阻止した。

 舛添氏はこうした具体事例に言及しなかったが、「厚労行政の最高指導者は大臣だ。大臣の方針に従わないのは国民主権の原則に反し、公務員として失格だ」と厳しく批判した。

 年金記録問題についても「積年の病弊が生み出した一大不祥事。職員が使命感や責任感を欠くと国家の危機にまで拡大する」と話した。

 厚労省改革のため、内部告発を含めた職員による提案を大臣あての直通メールで集めることにした。広報体制も強化、各部局に広報担当者を置くという。

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