青森放送局

2008年2月27日 19時10分更新

農政局の米ポスターに抗議

「米の作りすぎは、もったいない!」というキャッチコピーで米の生産量の抑制を呼びかける農林水産省東北農政局のポスターについて、農家などでつくる団体が、「農家の誇りを傷つける」として青森市にある東北農政局の事務所に抗議を申し入れ、ポスターの撤去を求めました。

このポスターは農林水産省東北農政局が作ったものです。

「米の作りすぎは、もったいない!」というキャッチコピーが書かれ、米の生産量を抑制し自給率の低い麦や大豆への転作を呼びかける内容です。

きょうは農家でつくる団体の人たち9人が青森市の東北農政局青森農政事務所を訪れ、ポスターの撤去を求める文書を農政事務所の三津田裕二所長に手渡しました。

その上で団体の小泉重年会長が「この表現は一生懸命コメを作っている農家の誇りを傷つけるもので到底理解できない」と抗議しました。

これに対して農政事務所の三津田所長は「米作りそのものをもったいないと言っているのではなく、過剰に作りすぎないことを訴えることがポスターの目的です」と答え、理解を求めました。

抗議を受けた青森農政事務所ではポスターの撤去はせず、ポスターを配布した農協や関係機関には内容について理解を求めていくとしています。

一方、このポスターをめぐって青森県庁の担当課では「キャッチコピーは農家の気持を考えると適切ではない」としておとといからキャッチコピーの部分を切り取った上で掲示しているということです。