2008.02.16 Web posted at:  18:04  JST Updated - CNN/AP
スポーツ

大気汚染対策で多数の給油所などを閉鎖、五輪で北京市

北京――今夏に五輪を開く北京市は15日、大気汚染による大会への悪影響を防止するため開催期間中に153カ所の給油所、油貯蔵施設を閉鎖する方針を明らかにした。国営・新華社通信が報じた。市内にある給油所など数の約1割に相当するという。

閉鎖は今年5月までに実施する見通し。市は当初、給油所でガソリンの臭気が大気に流出するのを防ぐ特殊ノズルを地下につなげることなどを検討したが、コストがかさむため断念したという。

大気汚染が屋外競技の進行に悪影響を与えかねないとの懸念は強く、北京市は製鉄工場の炉を閉鎖するなどの対策を講じている。5月からは市内の工事現場で作業の中断も指示する見通し。また、排気ガス削減で交通規制を実施するほか、市内の混雑を緩和させるため企業従業員らに特別休暇を与え故郷への帰省も奨励する方針。

国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は、大気汚染が深刻と判断した場合、一部競技の実施を延期する可能性にも言及している。英国オリンピック委員会は14日、五輪に出場する同国選手に大気汚染対策でマスクを支給することを検討しているとも述べている。ただ、汚染が大会前に改善されれば実施しないと中国政策の汚染対策の徹底を促している。

cnn mobile 携帯サイトCNNモバイルのご案内 CNN放送のご案内(別ウィンドウ) cnn.com
特集 米大統領選
sl.com cnnmoney asahi.com
English Express TIME