ロサンゼルス(AP) 米カリフォルニア州ロサンゼルスのビジャライゴサ市長が26日、米国でも最も厳しい基準となる、ペットの去勢時期を生後4カ月までに定めた条例案に署名、成立した。補助犬や競技動物などは免除されるが、一般のイヌやネコの飼い主が違反すると、罰金が科せられる場合もある。
捨てネコや捨てイヌの数を減らすのが目的。ロサンゼルスでは昨年、動物保護シェルターで約5万頭のネコとイヌを保護し、約1万5000頭が処分された。費用は200万ドルかかっていた。
飼い主はペットが生後4カ月になるまで、もしくは獣医の指導があった場合は6カ月までに、去勢させる義務が生じる。
違反が最初に見つかった際には、60日間の猶予期間が与えられるが、2度目の違反発覚で罰金100ドルと社会奉仕活動8時間が科せられる。それでも従わない場合は、最大で罰金500ドル、社会奉仕活動40時間が命じられる。
一方、盲導犬といった補助犬のほか、警察犬、競技に出場する動物、ブリーダーの飼育する動物などは、免除される。