漁師は手旗信号は使いません
SANYO カドニカ サーチライト ブラック NL-HG19(K) 価格:¥ 18,900(税込) 発売日:2004-11-01 |
めくらあなごで急に忙しくなった神浦氏なんだが、ひとつ、大事なスクープを飛ばしているので紹介。
どうしても1点だけ漁協側から確認したいことがあったからです。それはある全国紙が報じた記事のことです。その記事には、「清徳丸と一緒に八丈島沖に向かっていた漁船団同士の無線交信で、衝突以前に清徳丸が『軍艦からサーチライト(パッシング)を受けた』という話しがあった」という内容です。本当にそのような無線交信が漁船団間で行われたか確認したかったからです。
この件を組合に電話で質問するのは失礼と思い、アポナシで漁協の組合長を訪ねました。もし組合長が留守なら漁船団の人を探すつもりでした。昨日は荒天で漁協では出漁を見合わせているという情報だけは得ていました。
気軽に取材に応じて頂いた外記組合長は、「そのようなライトを受けたという情報はありません。またライトを受けたという無線交信が行われたこともありません。明らかに間違っています」とあの新聞記事が誤報であると明確に話されました。
これ、大事なコトであって、確かに「清徳丸とサーチライトの件で交信した」という報道があったわけだ。おいらの勘では、清徳丸の二人は眠っていたか、作業をしていたと思われるので、衝突の10分前にサーチライトで照らされ、その件で交信しているというのは考えにくいわけだ。そもそも、10ノットとか15ノットで行き交う船で10分というと、相対速度で25ノットとしても7~8kmも離れているわけで、そんな距離で警告のサーチライトが届くのかという疑問もある。いくら好天で、いくら自衛艦のライトが強力でも、レーザーじゃないんだからそんなに遠くまでは届かないんじゃなかろうか。まぁ、気をつけて見ていれば「何かが光った」くらいは判別できるかも知れないが、自分が警告を受けているとは思わないだろう。
と、そんな疑問があったので、神浦氏も大事な家事ほっぽらかして勝浦まで出向いたわけだな。そしたら案の定、「誰もそんなコト、言ってないんだが」というので、とりあえずGJ!。こうなると、その誤報がどこから出てきたのか、という事に焦点が絞られるんだが、筋からいって自衛隊側から出る情報ではないので、漁船団の誰かから新聞記者が聞いたはずなんだが、漁船団側では「そんな話はない」というんだから、これは誤報の原因を究明する必要がある。
というか、本当にパッシングはあったのか? ネットでは、「漁師は手旗信号判らないのか?」なんて話もあったんだが、普通、漁師はモールス信号や手旗信号は使いませんw まさか、サーチライトでモールス信号送って警告しました、なんてオチじゃねーだろうなw