山陽小野田市は三月十三日から、同市厚狭の山陽市民病院の診察を順次、中止する。三月末には同市東高泊の小野田市民病院と統合するためで、建物と跡地は地元でニーズの高い内科系の医療機関となるよう、近く売却先を決める。
眼科が三月十三日に診療を中止し、十四日には内科、耳鼻咽喉(いんこう)科、十七日に脳神経外科、二十一日に外科、整形外科、歯科口腔(こうくう)外科を予定している。入院患者は転院の手続きを進めており、閉院までに全員が転院できる見込みという。
また、山陽市民病院の利用者の通院手段を確保するため、統合に先立ち三月十七日から両病院を結ぶ無料バスを運行する。平日に一日六往復の計画だ。
統合後は、小野田市民病院は山陽小野田市民病院に改称する。
市病院局によると、建物、跡地売却の公募に、山口県内外の三医療法人が事業計画などを提出。現在、選定委員会で書類などの審査をしているという。(桑田勇樹)
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