ISBN登録出版者 各 位
出版関連事業者 各 位
2005年5月
日本出版インフラセンター(JPO)
日本図書コード管理センター

ISBN(国際標準図書番号)規格改定等について お知らせ

平素は当センターの業務にご理解、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、昨年10月に開催されたISBN加盟国総会において以下の事項が決議されました。
1.任意団体である「ISBN国際センター」を法人化し、国際本部をベルリンからロンドンに移転する。
2.35年間にわたり、ドイツ連邦共和国国立図書館及びプロイセン財団が負担し、加盟国に費用の分担を求めてこなかった運営費を、今後3年かけて加盟各国が分担する方法に変更する。(別途ご案内します。)
3.ISBNの規格を現行10桁から13桁に改定する。
4. Web上のデジタルコンテンツにISBNを付与することを可能とする。(ご案内を同封してあります。)
本日ご案内するISBNの規格改定に関する決議事項は以下の通りです。
(1)2007年以降ISBNの規格は13桁とし、流通コードの国際標準であるEANコード(わが国ではJANコード)と一致させる。
(2)コードの構成は現行の10桁の頭に978(EAN書籍出版業コード)を挿入し、チェックデジットを再計算する。(現在の計算方法とは異なる。)
(3)2007年以降現行の出版者記号が払底して割当不能になった国(言語圏・地域)は、接頭数字979を取得できる。
(4)2006年までを移行期間とし、EAN(書籍JAN)コードの記載ない場合は、現行ISBNと新ISBNの併記を推奨する。(わが国ではJAN記載が普及していることと、後刻旧コードを削除するなどの理由で採用しません。)
(5)2007年以降、現行のISBNは無効となる。
今回の規格改定は、英語圏諸国(アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなど国記号0、1)からの提案を受けて4年間にわたり協議された結果です。
基本システムの変更は、出版者、流通業者、データベース作成者及びその利用者に対し、莫大な労力と費用を強いるものですが、わが国では出版者記号が払底し接頭数字979を使用しなくてはならない状況はなお相当期間先になると推定されますので、今回は下記ご案内のように、比較的少額の費用で実施できるよう国内基準を決定いたしました。
国際基準の改定準拠は、わが国も国際社会の一員である以上避けて通ることはできません。
何卒ご理解をいただき、ご協力くださいますよう、お願い申し上げます。

◆重要保存◆ 改定ISBNガイドライン
★実施時期は2007年1月1日★
「改定実施の要領」- - - - 文中の図版は原寸ではありません。
[実施時期]
2007年1月1日以降に刊行する新刊本・重版本は改定13桁を表示する。
同日以降、既刊本(在庫本)は可及的速やかに改定13桁に書き換える。
[改定13桁のコード作成(新刊本の割り当て)]
ISBN978-4-出版者記号-未割り当ての書名記号-チェックデジット
チェックデジットの計算式は現行10桁とは異なる。【計算方法は3頁[参照(1)]
[書き換え方法(既刊本・重版本)] 13桁に書き換え検算
ISBN10桁表示の既刊本(在庫本)は可及的速やかに改定13桁に書き換える。
ISBNに続き978-を挿入、4-出版者記号-書名記号-チェックデジットの再計算で算出。
 書き換え事例・・・現行10桁・・・ISBN4-949999-08-7
 改定13桁・・・ISBN978-4-949999-08-3
わが国は移行期間中に新・旧コードの併記は採用しないが、輸出(客注品等の少量は除く)に際しては相手国の流通業者に相談する。JAN一段目の表示は必須です。
JAN二段目、C分類・¥価格Eは国際的には無効ですから表示しない。
[表示・記載方法] と [読み取り機器の対応]
改定表示時点から、現在標準化しているISBNコード表4表示のOCR−Bフォントを廃止するが、表示は目視可能な11級以上のサイズ(書体は自由、OCR-Bも可)を標準とする。価格の・¥いずれも可。
読み取り機器の対応は国際標準の書籍JANコード(EAN)の表示を標準とします。
*書籍JANの表示使用には登録申請手続きが必要です。当センターに届出をお願いします*
書籍JANの表示に関するコード体系や運用・表示規定等に一切変更はない。
奥付も改定13桁のISBNを記載する。【表4の書き換え事例は[参照(2)]
【注B】標準表記の変更理由は5頁参照。
[スリップ標準仕様]
注文カード部分のISBNコードはOCR−Bフォント表示を廃止する。
機器読み取りコードの標準は書籍JANの一段目の表示と、13桁ISBNコードを目視可能な11級以上(書体は自由)で表示する。【標準仕様のサンプルは[参照(3)]
売上カード部分は主に出版者が利用するので仕様と表示は自由とする。
[基本システム]
現行の10桁システムを運用した『出入り口調整』を推奨する。【注C】参照
ただし、わが国が[979]を取得して使用を開始する時には基本システムの変更が必要となる。
【参照】
【参照(1)】13桁ISBNのチェックデジットの計算方法(書籍JANの計算式に同じ) チェックデジット検算
 (13桁コードの左から奇数桁の数字の合計×1)と(偶数桁の数字の合計×3)の合計を求める。次に10−(求めた合計の下1桁の数字)=チェック数字。ただし、求めた下1桁が0の場合はチェック数字を0とする。
<計算事例> フラグ  国  出版者記号  書名記号  チェック数字 
ISBN978494999908?
奇数桁合計×1  9+8+9+9+9+0=44 44×1=44
偶数桁合計×3  7+4+4+9+9+8=41 41×3=123
  44+123=167   10−7=3
完成13桁ISBN  ISBN978-4-949999-08-3
書籍JAN1段目(現行通り)9784949999083
同上の2段目(現行通り)192 分類4桁 価格5桁で上記計算の上チェック数字算出
【参照(2)】現行10桁の標準表示と改定13桁の標準表示 <比較事例・左綴じ本>
現行標準表示改定標準表示
書籍JANとOCR‐Bフォント書籍JANと11級以上サイズ(書体は自由)
OCR-1OCR-2
 書籍JANの表示に関する印刷条件や位置に一切変更はない。
【参照(3)】スリップの標準仕様 サイズ 四・六判 36面取り(45ミリ×260ミリ)
補充注文カード
書籍JANの印刷位置はバーの天地各5_以上、左右10_以上の余白が必要。
【注】
【注A】◇ 改定の対応に際しては下記事項をできる限り考慮しました ◇
基本方針
1)改定国際基準に準拠する。日本独自のコード体系等の研究・開発は行わない。
2)対応策の策定には、わが国の流通事情や前提条件等を考慮する。
3)対応には出版界として労力・コスト負担は避けられないが、できる限り少ない費用での対応に努力する。
前提条件
1)2007年1月以降現行ISBN10桁コードは無効となる。JIS規格も改定される。
2)978に続く国記号4の発行満了後は979を取得できるが、その時期は近い将来には考えにくいと判断して、当面わが国の実情に合わせたシステム対応を策定する。
979取得後は基本システムの変更が要るので、マネジメント委員会は978の登録発行状況を把握して979取得の数年前に予告する。979の運用開始には基本システムの変更や出版物の書き換えをすべて完了させることが必要となる。
3)国際規定により979取得コードは978の現行コードと必ずしも一致しない。
4)改定実施の2007年以降、わが国の流通事情により新・旧コードの混在を想定したシステム対応が要る。当面10桁基本システムを運用して、10桁・13桁の「出入り口調整」処理を推奨する。
5)2007年には英語圏で979表示本の出現が予想される。
6)国際本部は移行期間中のEAN(JAN)コード表示のない場合の新旧併記を推奨している。既に併記本の出回りが確認された。わが国はJAN表示が概ね普及していること、コードの改定後に再度旧コードを削除するための労力やコストがかかることから、併記は行わない。
【注B】OCR−Bフォント(光学機器による読み取り専用文字)は読み取り精度や速度、コストの点においてJANに比較して劣る。現に使用している業界も少なく、将来的にも低コストの開発は期待できないとの判断から、機器読み取り対応表示(スリップも含む)は書籍JANを標準とした。雑誌は2004年6月からJAN読み取り機器対応が標準化されている。
【注C】10桁基本システムを運用する。13桁コードを読み取り、コンピュータに取り込むときに978をはずしてチェックデジットを再計算し、10桁化されたコードを取り込む。また、13桁コードを求められた場合には、978をつけてチェックデジットを再計算し、13桁化したコードを提供する。

なお、改定に関するQ&A集を当センターのホームページhttp://www.isbn-center.jpに掲載しました。質問は専用ページをご利用下さい。FAX、書面でもお受けします。
<ISBN出版者記号・出版者名称・お名前・電話、FAX番号・ご住所を明記してお送り下さい>  一時的に質問の集中が予想され、ご返事が遅れることがあります。予めご承知願います。
〒162-0828 東京都新宿区袋町6 (JPO)日本図書コード管理センター宛 
FAX 東京03-3267-2304
規格改定の説明会開催について
出版関連諸団体様の開催希望に限り、ご相談させていただきますので、当センター事務局までご連絡下さい。<電話03-3267-2301 担当 関口・田宮>
☆ご案内☆
*(有限責任中間法人)日本出版インフラセンター(JPO)の設立構成団体は
    (社団法人)日本書籍出版協会  (社団法人)日本雑誌協会 
(社団法人)日本出版取次協会  日本書店商業組合連合会
(社団法人)日本図書館協会  の出版関連5団体です。
設立趣旨や活動内容はhttp://www.jpo.or.jp/でご覧いただけます。
* 日本図書コード管理センターは(JPO)の一部門でISBN日本センターの役割と書籍JANコードの窓口も兼務しております。
    当センターのホームページでは全登録出版者の基本情報・ISBN/書籍JAN登録案内・頒布物案内・各種変更届・チェックデジット検算・お知らせ等を公開しています。
http://www.isbn‐center.jpまたは検索エンジンで 日本図書コード管理センター
ISBN登録者様へ○ 公開中の貴出版者の基本情報を出版者検索で確認してください。
住所など変更がございましたら変更届のご提出をお願いします。
 ○ 取引先の印刷会社やフィルムマスタ製作会社等へ改定実施のガイドラインをご通知下さい。
 ○ お手元のISBN10桁用コードリスト(チェックデジト計算済)及び計算ファイル(FD)は改定13桁には使用できません。新たに13桁対応の頒布を2006年夏ごろに予定します。ホームページでもチェックデジットの検算が可能になります(無料)のでご利用下さい。
 ○ 「実施の手引書」(改訂7版)も同時期に刊行、頒布を予定します。
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