今週のお役立ち情報
ガソリン税を食い尽くす「道路役人の天皇」の正体
ガソリン税を流用し、やりたい放題を続けてきた国交省の道路官僚たち。デタラメは退官後まで続いていた。呆れたことに、9つもの天下り法人で役員を兼任し、今なお道路財源を湯水のごとく使い続けている道路役人OBが存在したのだ。
神奈川・横浜の東急田園都市線沿線の高級住宅地に敷地面積430平方メートル、延べ床面積150平方メートルの白い2階建て住宅がある。地元不動産業者によると「2億円は下らない」という。
ここに住んでいるのが、建設省(現・国交省)事務次官から日本道路公団総裁にのし上がった鈴木道雄氏(74)である。業界関係者からは「道路役人の天皇」と呼ばれる超大物だ。
「鈴木天皇は56年に東大土木工学科を卒業後、建設省に入省した典型的なエリートキャリア官僚です。道路局長などを経て89年に事務次官に就任。翌年退官した後、道路公団総裁に7年間も君臨した。ムダな道路を造り続け、借金を40兆円まで膨らませた“A級戦犯”のひとりですが、98年に財団法人『道路環境研究所』理事長に天下りし、02年から現在まで、社団法人『関東建設弘済会』理事長に就いている。ほかにも道路関連法人の非常勤理事長や会長、理事をかけ持ちし、現在9法人の役員に名を連ねています」(霞が関事情通)
これら法人の国交省との取引は、ほぼ100%随意契約。もちろんカネの出どころのほとんどが道路財源である。鈴木天皇の巨額の報酬も、本をただせばドライバーから吸い上げたガソリン税で賄われているわけだ。
鈴木天皇が常勤理事長を務め、給料を出している法人は、なぜか給与規定をヒタ隠しにするが、天下り問題を追及しているジャーナリストの堤和馬氏は、「生涯賃金は10億円」という。
「事務次官を務めたキャリア官僚は、退官までに退職金を含めて約5億円を受け取る。また、鈴木氏が道路公団総裁だった7年間は、世間から批判の少ないラッキーな時代でした。年収は約3000万円、退職金も5000万円近く、計2億5000万円。10年間の天下り生活でも、毎年2000万円はもらっているはず。退職金も含めて試算すると、生涯賃金は10億円に迫る計算になります」
あの冬柴国交相でさえ、国会で「不適切だ」と切り捨てたが、本人はどう説明するのか。鈴木氏は日刊ゲンダイ本紙の取材には応じず、家人を通してこう言った。
「帰ってきてすぐ“疲れたから寝る”と申して、休んでおります」
そんなに疲れているのなら、天下りなんか辞めて隠居したらどうか。
【2008年2月22日掲載】
Ads by Google
前後の記事
- ガソリン税を食い尽くす「道路役人の天皇」の正体 ゲンダイネット 25日10時00分
- ピンクの法被 女性「道の会」の“素性” ゲンダイネット 25日10時00分
1comments
- ◎日韓関係「父の思い受け継ぐ」=福田首相 時事通信社 24日23時29分
- [草津市長選]橋川渉氏が現職破り初当選 毎日新聞 24日23時44分
- [福田首相]租特法改正案の修正協議に柔軟姿勢示す 毎日新聞 25日01時33分
国内アクセスランキング
- 1
- 日本にもあった魔の海域 ドラゴントライアングル
内外タイムス 26日15時00分
- 2
- 【オトコ魂】女が働き男が家庭を守る"逆転夫婦"の現状
オトコ魂 26日20時00分
9comments
- 3
- ◎学校や車、ガラス連続破壊=「スリルあることを」−高校生ら4人逮捕・警視庁 時事通信社 27日12時08分
- 4
- 【眼光紙背】「わいせつ」と「芸術」の間
眼光紙背 27日11時00分
7comments
- 5
- 【独女通信】独身男子が集中するエリアって?
独女通信 26日18時00分
4comments
- 6
- [飲酒運転]職員2人に減給1カ月の甘い処分 大阪高裁 毎日新聞 27日02時44分
- 7
- <三浦元社長>弘中弁護士に電話で「たまたま逮捕」 毎日新聞 27日11時55分
- 8
- 内閣支持率「3割割れ」 いよいよ「土俵際」?
J-CASTニュース 26日19時15分
12comments
- 9
- [交通事故]男性、トラックにはねられ死亡 横浜の国道 毎日新聞 27日10時44分
- 10
- [教研集会拒否]ホテルが初会見 「客の安全守りたかった」 毎日新聞 26日20時11分