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【社会】

深刻な損傷なしと再確認 柏崎刈羽でIAEA報告書

2008年2月27日 09時49分

 【ウィーン27日共同】新潟県中越沖地震で被害が出た柏崎刈羽原発について、国際原子力機関(IAEA)は26日、第2次調査団の報告書を公表した。昨年8月に公表された第1次調査団の報告書の内容を「おおむね確認」し、安全にかかわる設備や機器に深刻な損傷はなかったとの判断をあらためて示した。

 報告書は、想定をはるかに超えた今回の地震被害に対応する「国際的ガイダンスや経験がなかった」とした上で、国際社会にとって経験を共有するための「非常に貴重な機会だ」と指摘した。

 また第1次調査団による調査の後、地震工学や原子力施設の安全の分野で日本側が実施した対応を高く評価した。

 団長のジャメIAEA原子力施設安全部長は「(今回の経験は)原子力安全の国際的基準に今後生かされるだろう」と述べた。

 

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